子供のときに、親に甘えられずに、親から逆に甘えられて、しかたなく大人の役をしてきたために、「大人のような子供」になったり、
あるいは、親から否定され、そのため全て自分が悪いと自己否定に陥り、自分がわからなくなり、自己不在になったり、
健全に子供時代をすごせないと、大人になったとき、感情面で自然な態度ができなくなって、人間関係で問題を起こしてしまいます。
また、自己表現がうまくいかなかったり、組織の中にうまく溶け込めなかったりします。
怒り、不安、恐れ、憎しみ、悲しみ、絶望で心が一杯な状況、自己否定にさいなまれます。
インナーチャイルドの癒しの近道は、自分で自分を認めることです。
「自分はよくやっている、頑張っている」と認めることができれば、「インナーチャイルド」が落ち着いて、心の平穏が得られるからです。
自分を認める練習、大切にする習慣からはじめることが大切です。
自分を見つめて、観察して、ちゃんと認めて自分へのご褒美をあげると、もっとまわりからも、いい評価があたえられます。
自分を大切に扱うようになれば、まわりの人も大切に扱ってくれるようになります。
自分を大好きになれば、まわりの人も大好きになってくれます。
心が解放され、直感が鋭くなります。
まわりの状況判断や、今起きていることがよくわかるようになります。
そのため、段取りがうまくなって、仕事の効率も上がります。
義理人情にしばられなくなるので、断り上手になり、自分の好きなものだけを楽しめます。
緊張しなくなるので、人前でも自然体でいられ、、本当の自分を楽に表現できるようになります。
あるがままの自分でいいと、自分以上に見せようともせず、そのままでいいと思っているので、ますます楽になり、その分、相手の観察が十分にできます。
インナーチャイルドを癒していくだけで、自分の中に内包している素晴らしい光を引き出すことができるのです。
自分をきちんと愛せると、人もきちんと愛せるのです。
インナーチャイルドを癒して、本当の自分を取り戻しましょう。
自分を愛すると、「ほんとうの自分」とつながることができるのではないでしょうか。
自分を愛すると、自分らしく生きることができます。
自分を愛すると、自分にはとてつもなく強大なパワーが、備わっていることを感じることができるのではないでしょうか。
自分を愛するためには
ほかの人と比較することをやめ、あるがままの自分の姿を受け入れる。
自分のネガティブな感情を愛してあげる。
不完全な自分を受け入れる。
自分のこの状況や現実は、偶然あるのではなく、生まれる前に決めてきたこと。
だから、自分を責めるのではなく
全てを受け入れる。
今ありのままの自分を愛する。
自分に起こるすべてのできごとは、愛をもっと経験するための機会。
目の前の障害は、自分を愛するためのチャンス。
あらゆることが、自分を愛する機会を提供してくれてます。
自分を愛するということは、
この瞬間の自分自身に感謝し、受け入れること。
過去を後悔し、未来を憂うことなく、
現在に生きることができます。
自分の可能性を信じることができるようになり、
自分の中の強大なパワーがを感じることができるのです。
インナーチャイルドの癒し
越智 啓子 主婦の友社 2007-12-14
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