感謝の念ということは、これは人間にとって非常に大切なものです。
見方によれば、すべて人間の幸福なり喜びを生み出す根源ともいえるのが、感謝の心ともいえるでしょうから。
したがって、感謝の心のないところからは、決して幸福は生まれてこないだろうし、結局は、人間、不幸になるということです。
感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく。
つまり、幸福の安全弁ともいえるものが感謝の心ともいえるわけです。
その安全弁を失ってしまったら、幸福の姿は瞬時のうちにこわれ去ってしまうというほど、人間にとって感謝の心は大切なものだと思うのです。
松下幸之助