私が最も好きなブッダの言葉は、「大パリニッバーナ経」にでてくるブッダ最期の言葉です。
アーナンダよ
ヴェーサーリーは楽しい
ウデーナ霊樹の地は楽しい
ゴータマカ霊樹の地は楽しい
サーランダダ霊樹の地は楽しい
チャーパーラ霊樹の地は楽しい
世界は美しいもので
人間の生命は甘美なものだ
この詩を読むと、ブッダが慈愛に満ちた眼差しで、命の美しさを讃えている様子が見えてくるようです。
人は生まれてきてから、思い込みや常識に縛られ、さらにトラウマがあると、純粋にモノゴトをとらえることができなくなります。
しかし、ブッダのように心が浄化され、カルマが解消されると、この世界は光と愛に満ちあふれて見えるのでしょうね。
ブッダ最期の言葉は、それを感じさせてくれます。
(参考)
「ブッダを語る (NHKライブラリー)」前田専学著