あなたの身体の周りには、かすかな電磁エネルギーの塊である「エーテル体」がある。
エーテル体の中には、本来の意味でのあなたが存在している。
本当のフィーリングが存在する場所でもあるのだ。
それは、電磁的な閃光のごとく、雲のように、稲妻のように、鮮やかに身体から放射されている。
人間は単なる心や肉体、感情ではない。
人間は光なのだ。
その光の輝きは、人間の脆弱性から来るパーソナリティの問題点や弱点をも凌駕してくれる。
この光のパワーの中にこそ、永遠なる霊的存在の神聖なるアイデンティティがある。
エーテル体という素晴らしい恩恵によって、サイレント・パワーが私たちに与えられる。
時間が生まれたときからすでに存在しているこのサイレント・パワーこそ、神とのつながりから流れてくる霊的遺産だと言えよう。
本物のパワーが存在する
最後に価値として残るものは、あなたのエーテルが醸し出すフィーリングだけなのだ。
自分を受け入れて欲しいのなら、まず自分自身を受け入れることだ。
認めてもらいたいのなら、自分自身を認めることだ。
力なき見せかけの華やかさや雑音は、人にくれてやろう。
そして、ほとんど気づかれることのないもの「沈黙」を目指そう。
そこにこそ、統一された本物のパワーが存在するのだから。
サイレント・パワーの習得
サイレント・パワーを統一強化する第一のステップは、寄りかかることを止めるように自らを律することだ。
未来に寄りかかって、いつも先のことばかり話すのは止めよう。
他人に何も要求しないですむような人生を設計しよう。
パーソナリティから生じる反応や感情をコントロールすればするほど、あなたのエーテルはより統一強化されたパワフルなものになる。
優雅な安定感があなたの周りに現れ始める。
そうなれば、自分自身のエーテルを通して、彼方にある純粋なエネルギーの世界を垣間見ることができるようになる。
あなたは大きく飛躍し、偉大なる悟りがあなたに与えられるだろう。
サイレント・パワーは、静かに表現するべきものなのだということを忘れてはならない。
それは、自己コントロールから生まれるものなのだ。
無為の教え
タオイズムの師たちは、無為の教えを書き残している。
これは、作為しないということである。
作為しないことを通して賢者はすべてを得る。
静寂や瞑想、平常心の中でこそ、賢者は神の力、永遠なるタオを知る。
そして、その永遠の中でこそ、すべてを得ることができるのだ。
人に尊敬されようとムキになったり、物質的なものを必死になって求めたりする必要など、まったくないのだ。
無為には無理がない。
必死になることは、目標に対して寄りかかることであり、ネガティブな感情が伴っている。
サイレント・パワーを統一強化することを学ぶにつれて、あなたは無為に達することをも学ぶようになる。
大切なのは忍耐し、流れに乗ることだ。
何かに抵抗しようとする気持ちを捨てて、シンプルな態度を維持するのだ。
そして、明瞭な意識をもって淡々と目標に向かって進もう。
必要に応じて行動を調整しながら、感情を入れずに、無理をせずに進んでいくのだ。
自分の能力の範囲にとどまること。
そして、宇宙の法則(タオ)が、必要なものを運んで来てくれるのだということを信じること。
無為とは、運命を委ね、忍耐し、物事が自然に開花するのを待つことのできる力だ。
自分が持っているものに満足する
無為とは、今の自分や、自分の立場に満足すること。
今、自分が持っているものに満足すること。
本当に価値のある経験や人間関係、あるいは豊かさといったものは、あなたの心が落ち着いたときにはじめて訪れるものだ。
あなたのバランスがとれたとき、宇宙が与えてくれる。
宇宙はいつだって与えるべきものを無尽蔵にもっているけれども、それらを押しつけたり、無理強いしたりしない。
それが無為のやり方なのだ。
沈黙を守り、抑制の利いた人間であれ。
あなたを縛りつけるものから離れ、自由に向かって淡々と歩んで行くのだ。
計画性を持ち、忍耐強く、目標に向かって一歩ずつ歩んで行こう。
サイレント・パワーを受け入れよう
無駄なことをせず、常に自分をコントロールする。
内的な自己、および自然とひとつになるのだ。
人生を浄化し、アクを取り、清潔にし、無駄なものを捨て、シンプルに徹する。
ある朝、目覚めたときに、サイレント・パワーがあなたのものになっていることに気づくだろう。
不安など、自然に溶けて消えてしまう。
サイレント・パワーを受け入れよう。
偉大なる悟りは、あなたが求めることによって与えられる。
そして、その悟りとサイレント・パワーを、他の人々のために使うのだ。
苦しみや暗闇から救い出し、目に見えない橋を渡って、永遠なる光の世界へと導くのだ。
私たちひとりひとりがたどり着くのを、偉大なる神はそこでじっと待っている。
さあ、その一歩を踏み出そう。
あなたの時が来たのだ。
サイレント・パワー・・・・・・静かなるカリスマ | ||||
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スチュワート・ワイルド Stuart Wilde
http://www.stuartwilde.com/
ベストセラー作家。セミナー講師。自己啓発やヒューマンポテンシャルムーブメント(人間性回復運動)のキーパーソンのひとり。そのスタイルは、ユーモアにあふれながらも賛否両論を呼び起こすほどに辛辣かつ革新的。現在までに16冊の著書があり、12ケ国語に翻訳されている。ユーモアあふれる語り口と、シンプルで解りやすいコンセプトで、たくさんのビジネス界や精神世界の著名人や成功者たちに影響を与え、世界の人々に広く受け入れられている。