人が人を変えることはできません。
できるのは、『私』が『私』を変えることだけです。
人をどう変えるかではなくて、自分がニコニコと生き始めると、共鳴共振という形で相手が勝手に変わっていく可能性がある。
自分がニコニコと穏やかに、「嬉しい」「楽しい」「幸せ」「愛してる」「大好き」「ありがとう」「ついてる」と言って、生きていくことができたら、その影響力は影光の方が強い。
どんなに暗い人がいても、自分が周りを明るくすることができるのです。
味方をつくる
人生とは味方をつくる日々なのです。
目の前に存在する一人一人に、「私の力では、とても及ばない状態で生きている。
皆さんのお蔭で生きているのです。ありがとう」と言って頭を下げていくと、人生はそれだけで勝手に進んでいきます。
お金も仕事も子供も夫も舅も姑も全部味方。
初対面の人まで、「ありがとう」と言って味方につけていったら、人生は楽しいだけになります。
力を抜くだけでも充分に楽になれるのですが、
さらに毎日意識しながら味方をつくっていく。
困ったときでも味方がたくさんいます。
宇宙を味方につける
宇宙を味方につける方法は、どんなときも、不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言わないこと。
これは不幸のように見えるが、幸福の前半分の現象だ、と思える人を、宇宙さんは気に入るみたいです。
喜ばれる存在になる
夢や希望のない暮らしをしてください。
「あれが欲しい」「これが欲しい」「あれを実現する」「これを実現する」というのではなくて、自分がいかに喜ばれる存在になるかを考える。
そして、頼まれごとを引き受けたら、淡々とやっていっていくと、神と宇宙からものすごく応援、支援が来る、という構造になっているようなのです。
ありがとう探し
朝起きて、ベッドから降りる前に、「ありがとう」を100回言ったとします。
そうすると、脳は突然不安定になる。
なぜ、現象がないのに、「ありがとう」なんだろうと。
そうすると、その日の朝から、目にするものに対して、「ありがとう探し」が始まるのです。
「ありがとう」を言った人は、一日中ずっと「ありがとう探し」をして、脳が「ありがとう」に満ち溢れながら一日を終えることになる。
私たちは、目の前の現象をどう思い、どう感じるかであって、幸せという名の現象が宇宙に存在するわけではありません。
先に「幸せ」「ありがとう」と言ってしまうと、その瞬間から突然に脳は幸せ探しを始め、ありがとう探しを始めるというようにできているのです。
アルカリ体質
人間の血液とは、わがままを言って、「あれが欲しい」「これが欲しい」と言っているときは酸性。
人に対して何かをしてあげようと思っているときは、弱アルカリ性になるらしい。
人にしてあげようと思った瞬間に、血液が変わるのです。
自分で自分が好きになると、体液はアルカリ性になります。
「自分で自分が好きになる」イコール「自分が人に何かをしてあげる」イコール「弱アルカリ性」らしいのです。
私たちは、体のどこかに支障があるのは、周りの人にしてあげる力があるにもかかわらず、していないのかもしれません。
簡単なところからでいいのですが、できることはしてあげればいい。
いかに自分が喜ばれる存在になるか、ということをやっていくと、自分で自分が好きになるらしい。
そうすると、免疫力がすごく上がって、体の中に悪いものができてこないらしい。
お金の使い方
社会は、お金を手に入れること、どうやってお金を儲けるか、収入の道をいろいろと教えてくれます。
社会では「入り」の方を優先的に教えるのですが、「出」の方を教えてくれる人はいません。
宇宙の法則は、出のほうを勉強しない限り、入る方がスムーズにならないという仕組みになっているようです。
人間は、上から入ってきて、出ていくだけの大きな管。
管の上に脳というのが付いているのです。
管は、出る方を先に制して、入りの方はかなり簡単なのです。
最初に出の方を考える。
お金に関しても、使い方をきちんと知っておくと、勝手に入ってくるという宇宙の法則があるのです。
「どうやって使うか」というのは、すごく楽で、楽しい話。
そして、非常に人生が楽になって、お金のことについて考えなくて済みます。
喜ばれるようにお金を使う
自分のわがままのためにお金を使うのではなく、喜ばれるようにお金を使う。
流行っているお店ではなくて、たそがれているお店を探して買ってあげる。
そういうふうに使ったお金は、倍返しで自分のところに返ってきます。
そのお金をまた喜ばれるように使ってあげると、今度は4倍になって返ってきます。
4倍になったお金をまた喜ばれるように使ってあげると、今度は8倍になって返ってきます。
ここで貯め込もうと決めてはダメです。
ずっと、喜ばれるように使っていくと、どんどん拡大して入ってきます。
私たちは、エネルギーを通すための管ですが、その管の中にゴミが溜まると通らなくなる。
そのゴミを別な言葉で言うと、『自我』といいます。
自我を溜めないための一番良い方法は、
トイレ掃除をすること。
トイレ掃除をしていると、自我がどんどん詰まらなくなっていって、面白いことに自分が好きになる。
皆さんのところにお金が回っていって、その周りの人にお金が流れていくようになると、お金自身も喜びます。
周りの人もその人が潤っていてほしいと思うようになるのです。
自分探し
本当の自分というのは、今、やるはめになっていることを100パーセントやること。
今、やっていることに対して手を抜きながら適当にやっているから、今の生活のほかに、すごく変身した、使命に満ちた私が存在すると思っているのです。
パッと服を脱ぎ捨てて、スーパーマンになることを夢みている人が、世の中にはたくさんいます。
変身をして、別のところにすごい役割やすごい能力があるに違いないと思うのは、止めた方がいいみたいです。
今、生きている「私」が100点満点なのだから、今、やらされていることを淡々とやっていって、淡々を死ぬというのが、人生をまっとうすることと思えます。
目の前のことを誠実にこなす
今、やるはめになって、やらされていることをちゃんとやっていないと、次のステップが来ません。
自分が考えることではなくて、目の前にやるはめになって、やるべきことになったことを、ただ誠実にこなすこと。
それをやりながら、「掃除」「笑うこと」「感謝すること」をずっとやっていくと、それだけでOKということのようです。
評論しないで、いちいち感想を言わないで、「はい、わかりました」と言って、淡々とやっていくことが人生、というのが宇宙法則。
自分が好きなことを、自分で定めているうちは、自分の好きなことには出会わないのです。
思いを持たない
皆さんが、「悩み苦しみだ」と言っていることは、ほとんどは自分が「思い」を持っているだけ。
こういうふうにしなくてはいけない、その「思い」を実現させるんだと洗脳されている。
自分の思いどおりに何かをしなくてはいけない。
そのために努力というのが存在すると勘違いしている。
その自分の「思い」を他人に押し付けて、他人を自分の思いどおりにコントロールするのではなく、目の前のことを受け入れること。
これが、悩み・苦しみ・苦悩・煩悩がなくなるコツなのです。
そして、悩み・苦しみ・苦悩・煩悩がなくなると、幸せが手に入ります。
何にもない状態だったら幸せなのです。
あとは、幸せに囲まれていることに気付くだけ。
実は、もう既に皆さんは幸せに囲まれているのです。
小林正観(こばやし せいかん)
http://www.skp358.com/
1948年、東京都生まれ。中央大学法学部卒業。学生時代より潜在能力や超常現象に興味を持ち、旅行作家のかたわら研究を続け、今日に至る。年間約300回の講演会の依頼があり、全国を駆け回る生活を続けている。『宇宙を味方にする方程式』(致知出版社)、『「そ・わ・か」の法則』(サンマーク出版)、『もう一つの幸せ論』(ダイヤモンド社)など著者多数。2011年10月12日永眠。