「神の力を借りる」という生き方は、けっこう楽しいものに思えます。
地球さんと宇宙さんに対して、「あなた方のやることが大好きです」と言っていると、地球と宇宙は味方になってくれます。
地球と宇宙を味方につけた人は、ありとあらゆることが、すごく簡単にスムーズに流れるようになります。
口から出てくる言葉が常に、うれしい、楽しい、幸せ、大好き、愛してる、ありがとう、ついてる、といった肯定的なものであれば、それは地球と宇宙を味方にすることになります。
投げかけたものが返ってくる
宇宙の法則として、「投げかけたものが返ってくる」というものがあります。
「愛すれば愛される」
「感謝すれば感謝される」
そして、自分に返ってくるものについて「宇宙は倍返し」という方程式があります。
投げかけたものが返ってこない間に、不平不満、愚痴、泣き言、文句を一切言わなければ、二倍のものが返ってきます。
宇宙は非常に律儀な倍返しなのです。
神さまには時間の概念がない
「神」の世界には、過去・現在・未来という時間の認識がないのです。
「神さま、~してくださってありがとう」と、先にお礼を言ってしまうと、神さまは「あ、まだやっていなかったっけ」と思うらしく、律儀にもお礼を言われたとおりのことをやってくれます。
嬉しい、楽しい、幸せ、愛してる、大好き、ありがとう、ツイてるというような喜びの言葉を言っていると、またその言葉を言いたくなるような現象が自分の身を取り囲みます。
そして、その数が多ければ多いほど本人が考えつかないくらいすごい喜びの出来事が起こり始めます。
「ありがとう」を年間一万回言ったとしたら、また「ありがとう」と言いたくなるような現象が、一万個降ってきます。
宇宙からのプレゼント
英語で「過去」を「Past」、「未来」を「Future」、そして、「現在」を「Present」と言います。
何も起きず、普通にたんたんと時間が過ぎていく、今この瞬間こそ、「何も起きていない」のではなく、宇宙や神から最高の「プレゼント(贈り物)」が来ているということです。
宇宙からのプレゼントは、過去にあるのでもなく、未来にあるのでもなく、今、この瞬間に降ってきているのです。
何も特別なことが起きない、楽しいこと、面白いことが起きるでもなく、普通に、たんたんと日々が過ぎていくことが、これ以上ないほど最高に幸せなことです。
病気をしない、事故にも遭わない、何も起きないで過ごせることは、実は奇跡の連続と言えます。
究極の三人格
悩みがなくなり、楽しく幸せな日々だけになるには、三つの人格を実現すればよいのです。
一つ目の人格は、究極の欲深になること。
徹底的にトイレ掃除をし、「ありがとう」を言い続けること。
これをしていると、その人にとって楽しく幸せなことが、次から次へと起こります。
二つ目の人格は、究極の怠け者になること。
究極の怠け者とは、どんなことがあっても、腹を立てない、怒らない、怒鳴らないということです。
三つ目の人格として、「ボート部に入る」というのがあります。
どんな人が現れてもまったく動じない、いちいちイライラしない人になってしまう、という意味で、私はこの人を「ボーッと(ボート)部の人」と名づけました。
心の扇を広げること、これこそがまさに、自分が楽に生きる「奥義」(秘伝)にほかなりません。
自分が太陽になる
多くの人は、自分以外の人のことで悩んでいます。
自分の外側にいる人の悩み苦しみや社会の矛盾を、かき集めているように思います。
私たちができるのは、自分が笑顔になること、自分が太陽になることです。
その向こうにいる人の悩みは、自分のことではないのですから、解決できなくて当たり前です。
「私たちにそんな力はない」と思い切ったところから、ものすごく楽な人生が始まります。
まず、自分が明るく幸せな人になりましょう。
明るく素敵に生きている人は、周りにいい影響を与える可能性があるということです。
だから、ものすごく楽に生きています。
自分は何も背負っていないし、世の中を変えようとも思っていません。
あなたが、笑顔の素敵な『太陽さん』になって、ひたすら幸せな光を投げかけていけば、周りの氷は自然に溶けていくでしょう。
そういう溶かし方を、取り入れることにしませんか。
神さまに好かれる話―悩みを解消する法則 | ||||
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小林正観(こばやし せいかん)
http://www.skp358.com/
1948年、東京都生まれ。中央大学法学部卒業。学生時代より潜在能力や超常現象に興味を持ち、旅行作家のかたわら研究を続け、今日に至る。年間約300回の講演会の依頼があり、全国を駆け回る生活を続けている。『宇宙を味方にする方程式』(致知出版社)、『「そ・わ・か」の法則』(サンマーク出版)、『もう一つの幸せ論』(ダイヤモンド社)など著者多数。2011年10月12日永眠。