両陛下 伊勢神宮参拝へ NHKニュース
天皇皇后両陛下は、去年「式年遷宮」を終えた伊勢神宮に参拝するため、今月25日から三重県を訪問されることになりました。
去年、伊勢神宮で行われた式年遷宮は、社殿や宝物などを20年に1度、新しく作り替える行事で、戦後、天皇は式年遷宮に際して伊勢神宮に参拝しています。
天皇皇后両陛下は今月25日に新幹線と私鉄を乗り継いで三重県に入り、伊勢神宮の内宮にある行在所に宿泊されます。
そして26日、外宮、内宮の順に新しくなった正殿で参拝されます。
日程は3泊4日の予定で、式年遷宮の歴史に関する展示施設や、飛鳥時代から南北朝時代にかけて天皇の代わりに伊勢神宮に仕えた女性皇族の宮殿の跡地なども視察されます。
また今回の訪問では、皇位継承の象徴とされる三種の神器の剣と勾玉(まがたま)が前回の式年遷宮に伴う参拝以来20年ぶりに皇居の外に持ち出されます。
三種の神器のひとつ八咫鏡は、伊勢神宮の内宮に奉安されているため、20年振りに三種の神器が揃うことになります。
三種の神器は、日本神話の天孫降臨のときに、瓊瓊杵尊が天照大神から授けられたという鏡・玉・剣のことです。
日本の歴代天皇が継承してきた三種の宝物です。
神器とは神の依代(よりしろ)を意味します。
神が宿るとされる三種の神器が揃うことは、色々な意味で意義深いことなのでしょうね。