「魂の絆 ― 本当の自分を探して」マイケル・J・ローズ

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魂の絆―本当の自分を探して

 

永遠の現在

時というものが、もし意味があるとすれば、球の形となり、その球のあらゆる点が同じ時間であって、いつでも存在するのです。

まさしく永遠の現在です。

私の世界は完全に形がなくなり、平常の現実の規則もあとかたもなく消滅しました。

その中で経験することは、一瞬のうちに起こります。

地球上の直線の時の言葉を借りれば、数億年の生命が目のあたりに示され、体験され、たった一つの球形の瞬間に包み込まれるのです。

 

大いなる自己との出会い

大いなる自己との出会いというのは、上とか彼方とか遠い未来などにあるのではなく、いま現在ここに、「自分が誰であるか」という真実の中に存在するのです。

私たちの人となりが、時や空間や分離を超越した多くの自己から成るものです。

物質界を離れれば、直線的に未来にしか流れない時間などは無意味である。

人びとは過去が未来に影響を及ぼすという信念にとらわれていますが、実際は未来も過去に大きな影響を与えているのです。

そのすべてを解く鍵は現在なのです。

超越者である『大いなる存在』の広大さと完璧さを体験すること。

一体であることを認識するのは、動きであり、成長です。

なぜなら、意識は常に広がろうとしているからなのです。

真理は静止してはいません。

 

ただ存在があるのみ

ものにははじまりなどありません。

はじまりも終わりも、時間や知性が関係しているからです。

ただ存在があるのみです。

存在こそ「聖なる根本原理」です。

神、神自身、真の自己、愛、純粋な光、本当の私、宇宙の力。

個々の人間はこの「聖なる原理」の表現の一つであり、その一面です。

「すべては一つ」にほかなりません。

 

私は一つ

私は名前もなく、形もなく、実体もありません。

私は空間と呼ばれる状態を占めますが、これもすなわち全存在なのです。

私には常に目的があります。

「大いなる存在」の中にあって、個としての自分を知ろうとしているのです。

でも、個としての自分は見つかりません。

私は一つです。

自己は常に一つです。

生命には実に複雑でさまざまな形がありますが、自然はみな、自己は一つであることを認識しています。

個性は存在しません。

真の自己という霊的な知性は我われ存在そのものの中にある光の躍動なのです。

 

全体の中での個

私は人間性であり、目的を認識するのです。

私の真の自己が全体と一つになったのを知ったとき、私のアイデンティティはもはや現実的な意味を持たなくなり、私は全体の中での個になります。

この刹那に聖なる原理である真の自己は広がり全存在も広がり、私の目的が顕されるのです。

私の認識が育って真理を包含するとき、私自身は拡大するのです。

私の聖なる原理の特異な創造の糸の中で、私はその成長の材料だからです。

 

世界を創造する

私たちはそれぞれ自分の世界を作りだします。

誰もがこの地上に自分だけの天国や地獄を作る力を持っています。

私たちの苦しみは、偽りの生活をしているという生命からのメッセージなのです。

日常生活において何に重点を置くかによって生活の質が決まります。

 

聖なる光の存在

自分はあらゆる面で完全で神聖な光の存在であると思い込みましょう。

あなた自身が光であることを考え、それについて話すのです。

自分のことを「私」と言うかわりに、自分のことを「この美しい存在」「この輝いた人」「この永遠の自分」と呼ぶのです。

これはあなたの心理だから、やがてあなたの現実になります。

精神界の、多次元の存在として、あなたは精神界の宇宙のプログラムを組み直すことができるでしょう。

私たちにはみな、この創造という生まれながらの能力が備わっているのです。

それを試し、たゆまず励もうではありませんか。

 


マイケル・J・ローズ
1938年イギリスに生まれ、ごく幼い頃から目に見えない自然との神秘体験をしてきた。1976年オーストラリアに移住。3部作『魂の絆』『魂との対話』『魂への旅』は、全米、ドイツ、オランダ各国で絶賛された永遠のロングセラー。

 

 

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