今生は前世での生き方を、色濃く反映しています。
現世で起きる出来事は、前世での生き方をもとに組まれたカリキュラムです。
今生でのテーマを定め、そのテーマにふさわしい時代、国籍、家族、性別などの宿命を自ら選んで現世に生まれてきます。
大切なことは、持って生まれた自分の現世でのテーマを知ることです。
前世を読み解くことは、霊能力者でなくてもできるはずです。
むしろ自分の前世は、本来、自分が一番よくわかっているはず。
前世を探ることは内観すること。
霊能力者などの他者に依存するよりも、内観を通して人生で克服すべきテーマを見つけ、乗り越えいくほうがはるかに尊いと思います。
永遠に生きる霊的存在
私たちのたましいは、永遠に生き続ける霊的存在です。
現世へと幾度も再生を繰り返すことの目的は、グループ・ソウル全体の浄化向上にあります。
そのために、人は前世で果たすことのできなかった課題を持って、その課題を克服するための学びにふさわしい宿命を選び、自らの強い意思で生まれてくるのです。
宿命を受け入れつつ、波長やカルマによって、運命を切り拓いて生きていく中で、さまざまな学びを得ていきます。
愛を学ぶために生れてくる
人は数多くの経験を通して、愛を学ぶために生まれてきます。
神に近づくことは、自分勝手な「小我な愛」から、見返りを求めない「大我な愛」へと進化すること。
霊的価値観による幸せとは、大きな試練に立ち向かい、克服しながら愛を学び、自らのたましいを向上させること。
長く生きることにこだわるのではなく、どれだけ思いを込めて生きたかが大切なのです。
さまざまな経験をする人生こそが素晴らしいのです。
私たちのたましいが現世で学ぶべきなのは、経済学でも出世術でもなく、愛なのです。
運命は変えられる
悩みがあるのは、あなたが現世に再生してきた理由を知るため。
あなたの課題は、前世と深く結びついているのです。
静かに目を閉じて、心の中で自らのたましいに語りかけましょう。
「今、こうして生かされているたましいが、前世から引き継いだ学びを受け入れ、成長することができますように」と。
前世 人生を変える | ||||
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著者:江原 啓之
www.ehara-hiroyuki.com/
スピリチュアル・カウンセラー、オペラ歌手。1989年にスピリチュアリズム研究所を設立。出版、講演活動など、各方面で活躍中