先立つ人、残される人々、どちらにとっても、「死」は簡単に受け入れられるものではありません。
この本に登場する16人の末期患者は、神秘的な体験を通して人生を振り返り、未解決の感情や問題を解決して安らかに旅立ちのときを迎えます。
残された人々は、何らかのサインによって、その旅が喜びにあふれたものであることに気づくのです。
自己愛と赦し
死にいく人々は皆、神について語り、その神は完全な愛ですべてを創造し、私たち一人ひとりが何らかの目的を持っていることや、誰もが一つに統合されていて完全なのだということを思い出させてくれます。
無条件の愛と親切な行為は人類全体のレベルを高め、宇宙全体のスピリチュアルな成長を促します。
この地上で愛にあふれる人間関係をもち、最終的に神へと戻る移行を安らかに遂げるには、自己愛と自らを赦すことが必要なのです。
自分を愛する
神様は私たちをとっても愛していて、神様が私たちを愛してくれるように私たちが自分自身を愛することを望んでいます。
自分を愛することができたなら、誰もが他人を愛することができて、世界中が幸せになるのです。
私たちはこの地上で愛について学んでいます。
天国に行ったら神様のもとでもそれを続けるのです。
そして以前に終えたところからまた前に進んで行くのです。
神の真実
神の基本的な真実は「愛」です。
他人や自分を愛し、赦すことを学ぶのが早ければ早いほど、次の世界への移行が楽になります。
天使は常にそばにいて、私たちを熱心に楽園へと導こうとしており、その道のりを守ろうとしてくれています。
愛情に満ちた天使は、他人や自分を愛するのを阻んでいる壁を崩し去ってしまうことを望んでいます。
「今」そうすることにより、現世と次の世界で愛と平和と祝福が約束されるのです。
人生の目的
人生の目的は、神がすべてを愛し、すべてを赦し、無限に慈悲深い存在であるという理解を深めていくことなのです。
神は否定的なものなど知らず、私たちにとって肯定的なもののみを望んでいます。
人間がつくりあげたような地獄は存在しません。
それは人間が恐れを投影して創り出したものなのです。
神を愛することが大切で、神から隔絶してしまうことが私たちの地獄なのです。
暗闇は人間の肉体の中にあり、神が邪悪を滅ぼすことができるよう心の中に神を招き入れるがどうかは、自分自身にかかっているのです。
それには毎日の努力と祈りを必要とします。
神からの贈り物
神から私たちへの最も大切な贈り物は自由意思です。
自由意思を通して私たちは苦しみの代わりに幸福を選択することができるのです。
喜びはすべての核心にあるのです。
鍵となる要素は、情熱を持ち、行っていることに喜びを感じるということです。
私たちの情熱のすべては喜びに変わります。
喜びというのは神様の貨幣なのです。
人は喜びと幸福を通して、物事を変えることができます。
今は苦しみに別れを告げて、自らの喜びと情熱をしっかり受け入れることが大切です。
あなたが何を信じていようと、あなたがどのように人生を生きようと、誰にとっても愛が神の真実なのです。
平和と無条件の愛
究極的に神とつながる魂は、叡智と理解によって平和と無条件の愛を完全に体験します。
神からの分離を選択した人々も、忘れ去られることはありません。
なぜなら神はすべてを愛する創造主だからです。
完全な喜びと愛からすべてを見、畏敬の念を起こすような神の計画を理解し得て初めて、その人のものの見方は大きく変わります。
前死体験 ホスピスの医師が見たスピリチュアルな体験記 | ||||
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ジョン・レーマ
ジョン・レーマ医師は、世界でも最も大きい医療センターであるメディカル・センター・オブ・ヒューストンの一部をなすTMCホスピスのディレクターを勤めています。この世界的に有名なホスピスでレーマ医師は、これまでの10年間、死に行く人々のターミナルケアを行い、患者に対するその慈愛深さで広く知られるようになりました。また、患者の人生の終末に関する看護師や医学生や医師たちへの素晴らしい教えでも有名です。そして、地方局、全国ネット、海外を問わず、多くのテレビやラジオ番組に出演しています。