「宇宙の根っこにつながる瞑想法」天外伺朗

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瞑想は呼吸や睡眠と同じく、人間の基本的な営みです。

瞑想によって神秘的な体験をすることもありますが、それが瞑想の本質ではありません。

瞑想には、心身のストレスを解消したり、眠っていた能力を開花させる働きもあります。

人生のクオリティを高め、生きるのをちょっぴり楽にしてくれる、それが瞑想の魅力なのです。

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瞑想の本質

深い瞑想に入ると、大いなる何かが動きだします。

思いもよらないビジョンが浮かんだり、涙があふれたり、メッセージが浮かんだりと、毎回毎回いろいろなプロセスが勝手に起きてきます。

必要なプロセスが、必要な時期に起きるのです。

ただ瞑想という道が、私たちを導くままに歩んでいけばいいのです。

そして大いなる何かに身をゆだねるほど、そのとき最もふさわしい瞑想を体験することができるのです。

 

人生はすったもんだの連続

瞑想を続けていると、次々と持ち上がるややこしい人生のゴタゴタにいちいち動じることが少なくなります。

肉体をまとっている以上、私たちの人生には苦しみや悲しみがたくさんあります。

「人生とはすったもんだの連続だ」と認め、「死ぬまでゴタゴタとつき合おう」という覚悟を決めると、苦しみに向きあうのも少しずつ楽になっていくものです。

それこそが、生きる達人になるコツなのです。

 

宇宙を味方につける

「より高次な自分の願い」に耳を澄ませると、潜在意識に働きかけるような無理はしなくても、不思議なほど物事が順調に流れだします。

「より高次の自分」は宇宙そのものの流れと一つになろうとするので、その方向に一歩踏みだすと障害はおのずから消えていき、まるで宇宙がサポートしてくれるような現象が自然に生まれるのです。

本当の自己実現とは、「より高次の自分」とつながることによって、宇宙を味方につけることでもあるのです。

 

いまを大切に生きる

「私たちはこの世に遊びに来ている」のではないかもしれません。

時間や空間を体験するため、個を体験するため、つまり分離そのものを体験したいがために、私たちは肉体をまとって生まれてきたのではないでしょうか。

私たちはむしろ、「あの世」を認識することによって「この世」の実体と正面から向き合い、地に足をつける準備ができるはずです。

それが現実に生きるということであり、そのプロセスを踏んで「本当の自分」を見つめてこそ、自分なりの個性を発見して、「この世」での自己実現が可能になるのです。

 

宇宙の根っこにつながる瞑想法

天外 伺朗 飛鳥新社 2005-03
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天外伺朗(てんげ・しろう)
http://www.holotropic-net.org/
本名・土井利忠。1942年兵庫県生まれ。
ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス研究所所長。
大学で電子工学を専攻したのち、ソニー研究所で先端技術の研究開発に携わる。フィリップスと組んだCDの共同開発者、ワークステーションNEWS,エンターテイメント・ロボット『AIBO』の開発責任者をつとめた。
その経験をいかして科学技術評論、人材開発論にも健筆を振るう。
2004年より、人々が病気にならないように指導し、生まれてから死ぬまでをケアする『ホロトロピック・センター』を病院に代わる概念として推進するネットワーク『ホロトロピック・ネットワーク』を主宰。
著書に『宇宙の根っこにつながる瞑想法』『イーグルに訊け』『心の時代を読み解く』(飛鳥新社)、『宇宙の根っこにつながる生き方』(サンマーク出版)、『深美意識の時代へ』(講談社)など多数。

 

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