「そわか」の法則
神が人間の成す行為の中で好きなものは、「そわか」の3文字のようです。
「掃除」の「そ」、「笑い」の「わ」、「感謝」の「か」の3文字です。
この3つの行為を続けている人間を、神さまが応援しているように思えます。
「そわか」の1番目は「掃除」です。
神さまは「きれい好き」らしいのです。
「姿かたち」がきれいな人、心がきれいな人、「水まわり」や「身のまわり」をきれいにしている人を神さまは支援・応援します。
2番目は「笑い」です。
「笑い」とは肯定すること、受け入れること、共鳴、共感すること。
「笑顔」や「笑い声」は、宇宙や地球が神の為した行為を、「肯定的」に受け止めた、ということにほかならないのです。
笑える人は肯定的な人、受け入れられる人、明るい人。
3番目は「感謝」です。
「ありがとう」の言葉を言っているだけでいろいろな奇跡が実際に起こっています。
「ありがとう」の源の言葉は「ありがたし」。
人の力ではできないことが成されたとき、「有り得ないこと」(が起きた)たというので「ありがたし」と言いました。
「ありがたし」「ありがとう」という言葉は、神をほめたたえる言葉、神に対しての感謝の言葉だったのです。
「ありがとう」を言われ続けたら、神さまもその人に対して好意的になるのではないでしょうか。
「ありがとう」だけでも神さまを味方につけることができるのですが、それに加えて「掃除」と「笑い」が加わるのです。
神さまが強い味方になってくれそうではありませんか。
打ち出の小槌
自分の口からでてくる言葉は、「言えば言うだけもう一度それを言いたくなるような現象が降ってくる」というのが、宇宙の法則です。
「嬉しい、楽しい、幸せ、愛している、大好き、ありがとう、ツイてる」という7つの喜びの言葉を、七福神ならぬ「祝福神」と名づけました。
「祝福神」を言っていると、またその言葉を言いたくなるような現象が自分の身を取り囲むのです。
その数が多ければ多いほど、本人が想像する以上の喜びの出来事が起こり始めます。
「ありがとう」を年間1万回言ったとしたら、また「ありがとう」と言いたくなるような現象が、1万個降ってきます。
「打ち出の小槌」は実は自らの言葉だった。
「言葉は神なりき」
言葉はオールマイティの力を持っているということです。
脳は神の領域にある
目の前のことを「楽しい」と思った瞬間、エンドルフィンという快感を感じさせる脳内物質が分泌されます。
過去の楽しかったことを思い出しても、また、未来ことを楽しく想像しても、目の前に楽しいことがあるかのように、βエンドルフィンが出ます。
つまり、脳というのは、現在・過去・未来という時間的な区別認識ができないということに気がつきます。
実は「神」の世界にも、時間という概念がないらしいのです。
現在・過去・未来という時間的認識がない。
ゆえに、脳は、「神」と「人間」の間、つまり三次元と四次元の間、3.5次元のところに存在しているのかもしれません。
脳だけ「私」より先に神の領域に行ってしまっているようなのです。
「神様、~してくださってありがとう」と、先にお礼を言ってしまう。
神は「あ、まだやっていなかったっけ」と思うらしく、律儀にもお礼を言われた通りのことをやってくれます。
先にお礼を言われたら違和感を感じますが、神はその前後の認識は関係ないのでしょう。
四次元には時間・空間が存在しないのです。
宇宙に問題は無い
自分の思い通りにできないことが「悩み」だと思っている人が大多数のようです。
相手を変えようとか、目の前の現象を変えようと思っているうちは、問題は解決しません。
なぜなら、宇宙にはもともと問題は無いからです。
現象は「ゼロ」なのです。
幸も不幸も、そう思う心があるだけ。
結局私たちは、「ゼロ」の現象を、自分の感覚で評価し、気に入らないと言っているだけです。
夢も希望もない暮らし
夢や希望を持たなければならない、と私たちは言われ続けてきました。
しかし、私は、「夢も希望もない暮らし」をしていますが、そのほうが楽で楽しい人生になっています。
人間は、頑張るために生まれてきたのではなく、喜ばれるために生まれてきたらしい。
人は、一人で生きているときは「人」。
人間は人の間に生きているから、「人間」なのです。
このようなタイプの人間の根幹を成すものは「感謝」です。
「私」の力なんかまったく無い、周りの人によってはじめて生かされていると気付くことが「感謝」です。
あらゆる人に世話になりながら生きているとき、「私」の力なんて「まったくない」。
全部お蔭様であるということに気がついたら、いつもニコニコしながら「ありがとう、ありがとう」と言うことになります。
その「ありがとう」を言われた人はみんな「私」の味方になってくれる。
だから自分の努力はどうでもいいのです。
持っているエネルギーすべてを、「ありがとう」に使ったほうが得なのです。
温かさを感じて生きる
「ありがとうの法則」というのは、自分が自分の意思で生きているのではなく、ありとあらゆるものの支援によって生きているということがわかるということです。
それがわかると、三次元的な周囲の人間も、四次元的な存在も、すべてを味方につけることができます。
人間は、迷惑をかけなければ生きていかれない存在なのです。
だから、すべてのものに感謝をしながら生きていくほうが本質なのかもしれません。
これは簡単な構造であるがために、西洋文明的な人生観の中で生きてきた私たちには少し抵抗があるかもしれません。
人から温かさを求められたら、自分もできるかぎり温かさを提供することにしませんか。
頑張らない、闘わない、競わないという人々の社会は、ただ温かさだけが満ちているのです。
小林 正観(こばやし せいかん)
http://www.skp358.com/
1948年、東京都生まれ。中央大学法学部卒業。学生時代より潜在能力や超常現象に興味を持ち、旅行作家のかたわら研究を続け、今日に至る。年間約300回の講演会の依頼があり、全国を駆け回る生活を続けている。『宇宙を味方にする方程式』(致知出版社)、『「そ・わ・か」の法則』(サンマーク出版)、『もう一つの幸せ論』(ダイヤモンド社)など著者多数。2011年10月12日永眠。