職場やその他の場所で人と会うときには、相手に関心のすべてを注ぎなさい。
あなたは個人としてそこにいるのではなく、気づきの場として、研ぎ澄まされた「いまに在る」状態として、そこにいるのです。
人との関わりの本来の理由 ― モノの売り買いや情報のやりとりなど ― は、二次的なことになります。
二人の人間のあいだに立ち上がる気づきの場、それが人との関わりの第一義的な目的になるのです。
その気づきの空間が、その場の話題よりも、物理的な対象や思考の対象よりも、もっと重要になります。
『人間という大いなる存在』のほうがこの世界のものごとよりも重要になるのです。
この人間同士の気づきがひとつになる場の出現、それが新しい地における人間関係の最も基本的な要素です。
エックハルト・トール