「ボールが止まって見える!」
「シュートコースが虹色の線で見えた」
「音が上から降ってきた」
第一線で活躍するプロは、感動的なプレーや素晴らしい作品を見せてくれます。
プロとアマの違いは、「ゾーン」に入りやすい状況を頻繁に作り出だせる人かどうかにあるのではないかと思うのです。
では、普通の人でも、意識的に「ゾーン」に入ることができるのでしょうか?
そのヒントが「№.1メンタルトレーニング」にありました。
この本のサブタイトルは、「本番で最高の力を発揮する最強の自分をつくる」!
「ゾーン」状態を作り出すための自分の心をコントロールする方法が、詳しく書かれています。
本書では、ゾーンに入る条件は
「冷静」
「ワクワク」
「強気」
の3つが、心の中に同時に存在し、1つになったときに「ゾーン」の状態になるという。
落ち着いていた(冷静)
試合を楽しんでいた(ワクワク)
負ける気がしなかった(強気)
この3つの要素が、ベストパフォーマンスを可能にする。
緊張したり、焦ってしまうと、「ゾーン」どころではなく、まるっきり自分の良いところをだすことができない。
「冷静」であることが大切。
「ゾーン」の状態では、『無心』『静寂』を経験する。
まさしく「心身一如」の世界。
それには先ず、リラックスして無心でことに望むことが大切である。
試合や試験、プレゼンなど大切な場面では緊張するのは当たりまえ。
でも、その緊張を楽しんでしまう。
あるいは、緊張をパワーにしてしまう「ワクワク」感が大切。
大事な試合で活躍する選手には、プレッシャーをはねのける強いワクワク感があるのだろう。
「冷静」「ワクワク」だけでは、パフォーマンスを高めることはできない。
それを可能にするのが「強氣」であり「闘争心」
最高のパフォーマンスを発揮するには、心のコンディションを確たるものにする必要がある。
気合が入り、へこたれずに勝利に向かっていく心身の状態、
まさしく「強気」が最終的に「ゾーン」に導いていく。
この「№.1メンタルトレーニング 」は、「ゾーン」のつくり方だけでなく、日々の生活の中で、いかに自分の心をコントロールし、どのように前向きにもっていくのか・・・
メンタルトレーニングとして、とてもためになる一冊です。
№.1メンタルトレーニング ―本番で最高の力を発揮する最強の自分をつくる | ||||
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西田文郎
株式会社サンリ代表取締役会長、JADA(日本能力開発分析)協会会長、西田塾塾長/西田会会長。1949年生まれ。日本におけるメンタルトレーニング研究・指導のパイオニア。1970年代からスポーツを中心に科学的なメンタルトレーニングの研究を始める。その後、大脳生理学と心理学を利用して脳の機能にアプローチする画期的なノウハウ『スーパーブレイントレーニングシステム(SBT)』を構築し、スポーツやビジネスの分野で驚異的な実績を残している