「ありがとうございます」という感謝の言葉は、プラスの想念の象徴であるため、その言葉を口にすると、心の中に良い波動が生まれます。
良い波動は良いエネルギーを生み出し、心身を循環するようになります。
あらゆることが本当にありがたく思えてくるようになり、心の中は「嬉しい」「楽しい」「愉快だな」「ワクワクする」というポジティブな感情で満ちあふれるようになります。
その結果、いいことがたくさん起こるようになるというわけです。
さらに、私たちの潜在意識には銀行のような機能があるため、そこに感謝の念をどんどん積み立てていけば、積み立てられた感謝の量だけの恩恵がラッキーな現象として授けられる仕組みになっています。
願いをかなえることができたり、飛躍・発展・成功のチャンスをモノにするなどして、ツキに恵まれた人生が送れるようになるのです。
逆境のときも「ありがとう」
左遷、リストラ、倒産、家庭崩壊、事故、病気、私たちを失意のどん底に陥れるネガティブな現象には、重要な意味が隠されています。
それは人生の軌道修正を図るためのよい機会なのです。
人生の危機・不幸に思える現象は、神様からのメッセージ。
神様が良い方向に人生の軌道修正を図ろうとしている一種の合図ともいえます。
ピンチや逆境に遭遇したからといって、嘆き悲しむことなんかありません。
むしろ、そういうときこそ、
「ありがたい。これで人生の軌道修正を図ることができる」
「ありがたい。再生するための絶好の機会である」
と感謝の気持ちを抱こうではありませんか。
感謝体質になる
この世には二つの銀行があります。
一つは「宇宙銀行」というお金の代わりに徳を積む銀行。
人を喜ばせたり、社会のために役立つようなことをすると、その徳の量だけの恩恵がラッキーな現象として授けられるというものです。
もう一つは、「ありがとう銀行」
感謝すると、それが積み立てられ、積み立てられた感謝の量だけの恩恵が、ありがたい現象として授けられるというものです。
「ありがとう銀行」にどんどん感謝の念を積み立ててしまおうではありませんか。
一日も早く満期にして、ありがたい現象を引き出してしまおうではありませんか。
そのためには、いつ、どんなときでも、些細なことに対しても「ありがとう」と言える感謝体質に、自分の心を変えていかなくてはなりません。
日頃から「ありがたい」と思える習慣をつけていく必要があります。
ありがたかったことを唱える
寝る前に、今日一日のありがたかったことを呪文のように唱えてみてはいかがでしょう。
ありがたかったことを思い出しては「ありがとうございます」と、何度も唱えるようにするのです。
すると、どういうわけか、心が和やかになります。
その日の疲れが心身から溶け出す心地よさを味わうことができます。
どの人も愛おしく思えてきます。
この習慣を毎日続けていけば、本当にいいことがたくさん起こるようになり、あなたの人生は「日々是好日」となるのです。
植西 聰
東京都出身。著述家。学習院大学卒業後、資生堂で勤務。独立後、「心理学」「東洋哲学」などに基づいた人生論の
研究に従事。1986年、20年にわたる研究成果を体系化した「成心学」理論を確立し著述活動を開始する。1995年、「産業カウンセラー」(労働大臣認定)を取得