「サイ(psi)能力」(第六感)は、私たちの人間の基本的能力のひとつにすぎません。
その気になれば誰でもが身につけられる能力であり、また身につける価値のある能力です。
サイ能力はすでに人間の遺伝子に組み込まれています。
だから私たちはそれを使いこなせて当然なのです。
私たちの周囲には、サイ現象に関する膨大な情報(サイ情報)が絶えず流れています。
それらのサイ情報は、私たちに認識してもらえる機会をただ静かに待っています。
サイ現象に対する偏見を捨て、それらをまじめに見つめれば、自ずとサイ情報も得やすくなるはずです。
この能力を高めれば、あなた自身やまわりの人びとにとって有益な情報(サイ情報)が得られるようになります。
それは、あなたの今後の人生を変えるような価値ある技術といえるでしょう。
何も気負うことはありません。
あなたは生まれながらにして、すでにサイ世界にアクセスする権利をもっているからです。
心を開いた状態
「心を開いた状態」が、人間に与える恩恵は計り知れません。
「心を開いた状態」は、非常に安全な状態です。
豊かな世界が広がっています。
東洋思想においても、心臓(「第四のチャクラ」)は「魂と肉体の融合、天と地の融合、悟りへの入り口」と定義されています。
つまり、心とは「私たちのエネルギーが愛と思いやりに変化する場所」と言うことになるでしょう。
心を開くということは、私たち自身だけでなく、心そのものも成長させ、豊かにする行為です。
心を開くという少しの心がけで、誰もが自分の心を育み、成長させることができるのです。
サイ能力を高めるメリット
サイ能力を高めるメリットは、「サイ情報が得られること」だけではなく、あらかじめ危険を察知したり、創造意欲をかき立てたりすることができるのです。
また人生において有意義な選択をしたり、人間関係においてさらに深い洞察力を得たりすることもできます。
つまりサイ能力を高めるということは、人生を生きぬくうえで非常にためになることなのです。
私たちは今、人類の進化の新たな段階に突入しようとしています。
今後人類か生き残るためには、自らのサイ能力を高めることが必要不可欠といっても過言ではありません。
私たち人間が強い魂の絆で結ばれなければ、地球はいとも簡単に滅びてしまうでしょう。
皆が心を開き、サイ能力を高めることこそ、宗教や思想、国民性といった境界線を越え、世界がひとつになるための近道なのです。
サイ能力による知識
「直感による知識」は、私たちが通常の感覚器官を通じて、周囲の人びとの気持ちや感情をキャッチしたり、近い将来起こる出来事を察知したりする現象です。
これに対し、「サイ能力による知識」は、通常の思考プロセスを超越した形で、何らかのアイディアが瞬間的にひらめく現象です。
「サイ能力による知識」の典型例ともいえるのが、世に言う「世紀の大発見」です。
サイ能力による知識は、まるで天からの啓示のように何の前ぶれもなく突然得られる知識です。
不意にアイディアが口をついて出たり、頭の中にポンと浮かんだりします。
サイ現象を体験するための七つの要素
サイ現象を体験するためには「積極的な意欲」と同様に、自分の中の「受け身の状態」も高めなければいけません。
次の項目は、サイ現象を体験するための七つの要素です。
エクササイズを積み重ねれば、これら七つの要素を意識しなくても自然とサイ情報が得られるようになります。
1. 同じ場所、同じ姿勢、同じ環境にこだわること
2. 意識的にリラックスした状態を作りだすこと
3. 心を清め、静めること
4. 心の中に「神聖な空間」を創り出すこと
5. サイ現象を信じること
6. 「私はサイ現象を体験したい」と意思を表明すること
7. 心を開くこと(普遍の愛と感謝の気持ちを忘れない)
サイ情報を得るための四つの条件
この四つの条件を理解すれば、以前より簡単にサイ情報にアクセスできるようになるでしょう。
1. すべてを受け入れる
自分の意識のスイッチをできるだけすばやく、「すべてを受け入れる」という受け身の状態に切り替えることが大切です。
2. 自分の内側に大きく飛び込む、自分の枠を飛び越える
外界に対する意識を一時的に遮断し、自分の内面にある、深く隠れた世界を目指しましょう。
3. かすかな印象をとらえ、その印象を信頼する
すかな印象を逃がさずにとらえ、その印象に絶対の信頼を寄せましょう。
4. エネルギーを増幅させる
サイ現象を体験するときの一番の特徴は、人体を取り巻く電磁エネルギー(氣、プラーナ、生命エネルギー)を増幅することにあります。
エネルギーの動きは、愛情や感謝の気持ちによってさらに活性化することができるのです。
サイ能力を鍛え、維持するために
<自分の意思を尊重し、注意を怠らないようにする>
「サイ能力を高めたい」という自分の意思を尊重し、それを常に実践し続けることです。
この願望を明らかにするだけで、あなたの思考力も注意力もぐんとアップします。
<一人の時間を持つ>
一人の時間を意識的に作り、内省的な時間を多く持つことは、サイ能力の開発に非常に役立ちます。
<自然の中で過ごそう>
自然の中に身をおけば、人は穏やかな気分とインスピレーションを同時に手にすることができます。
<常に意識を現在に集中させよう>
何をしているときでも、常に意識を現在に集中させましょう。
あなたの第三の目が開眼しやすくなります。
能力とは、「意識の拡大」によって生まれるものなのです。
<瞑想をしよう>
きちんとした瞑想法を身につけることは、サイ能力を高めるためのカギとなります。
瞑想には心を清めて静める効果だけでなく、意識を自分の内側に集中させる効果や、私たちの勇気やエネルギー、自制心を高める効果もあります。
<自分自身をよく知ろう>
自分の願望をきっちり把握すると同時に、偏見や変な思い込みを正す必要があります。
<心にゆとりをもとう>
ゆったりとした気分のまま、現在の状況に意識を集中できてはじめて、サイ情報を得ることができるのです。
<祈りを捧げよう>
祈りを通じて「高次の存在」に助けを求めれば、自分のエネルギーを「普遍的なエネルギー」に同調させ、無限のサイ情報の波に乗ることができます。
<真実を話そう>
サイ能力を高めるに、正直になる必要があります。
サイ能力が最高レベルにまで活性化されるのは、心身共にひとつになった状態のときだけです。
<思いやりを忘れないようにしよう>
思いやりを忘れないよう心がければ、「宇宙の万物と自分はひとつ」という意識が高まり、心を開きやすくなります。
<許す気持ちをもとう>
過去の憤りに縛られていては、心を開くことができません。
エネルギーの無駄使いを防ぐためにも、常に許す気持ちを忘れず、自分にとって不必要な感情は今すぐ捨ててしまいましょう。
<愛情と感謝の気持ちを高めよう>
愛情と感謝ほど、私たちを時間の制約から解き放ってくれるものはありません。
愛情をこめてあらゆるものを見つめれば、あなたの心は大きく開き、すべてを受け入れられるようになります。
同時に体内エネルギーがますます増幅され、サイ世界にアクセスしやすくなるのです。
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ベルルース・ナパステック(Belleruth Napastek)
40年近いキャリアを誇る、ベテランのサイコセラピスト。「誘導イメージ療法」を取り入れたセラピーが高い人気を集めている。本書の他にも、『Staying Well with Guided Imagery(誘導イメージ療法で健康になろう)』など著書多数。また「ヘルスジャーニー・シリーズ」と呼ばれるリラクゼーション・テープがベストセラーを記録している。