ホ・オポノポノでは、私たちの潜在意識の中の「記憶」が、私たちの生き方を歪めていると考えます。
世界が創造されて以来、蓄積されてきたさまざまな記憶が、私たちの行動、生き方に反映され、数々の障害、苦悩を生み出しているのです。
したがって、自分の潜在意識の中の記憶を消去すれば、自分自身も、世の中も、変えることができるのです。
ほかの人に頼ったりせずに、自分自身ですべて解決できるのです。
このような障害や苦しみを生み出す潜在意識の中の記憶を消去することを、ホ・オポノポノでは『クリーニング』と呼んでいます。
記憶を消去することにより、本来のあり方、生き方を取り戻し、無限の自由、豊かさ、幸せを手に入れることができるのです。
四つの言葉
ホ・オポノポノでは、次の四つの言葉をとても大切にしています。
ありがとう(Thank you)
ごめんなさい(I’m sorry)
許してください(Please forgive me)
愛しています(I love you)
これらの言葉で、自分の潜在意識の中の記憶に感謝し、インナーチャイルドを慈しむのです。
簡単に「愛しています」という言葉だけでも構いません。
「愛しています」と潜在意識の記憶、すなわちインナーチャイルドに語りかけるだけで、潜在意識の記憶が変換に導かれるのです。
この記憶の浄化が行われると、超意識、神聖なる知能に記憶のクリーニングを願う気持が上がっていき、潜在意識の記憶をゼロにしてくれるのです。
100パーセント自分の責任
ホ・オポノポノで大切なのは、誰にどんなことが起きようと、『100パーセント自分の責任』だということなのです。
100パーセント自分の責任だということを納得してクリーニングしつづけると、問題は自然に解決してしまいます。
「100パーセント自分に責任がある」というのは、すなわち自分自身を見るということなのです。
原因は、すべて自分にあるのです。
誰かの中にいやな部分、醜い部分を感じたら、それは、自分の中にもあるということです。
自分の中のものをクリーニングして消去することができたら、その誰かのいやな部分、醜い部分も消えてしまうのです。
ゼロから始まる
自分が思う結果に執着していると、いい結果は出ません。
こうなってほしい、ああなってほしいというのは自分の執着です。
それを手放してどっちでもいいというゼロの状態になったとき、本当に世の中にとって一番いい方向に物事が動きはじめるのです。
すべては、ゼロから始まります。
ゼロの軸に立てば、努力などとは関係なく、起こるべきことが勝手に起きてきます。
自分自身の中にある神聖なる知能が、自分にとってもっともふさわしいものや人との縁をつくってくれて、必要な場所に自分を連れていってくれるのです。
私はこうなりたい、こうありたいというのは『命令』です。
しかし神聖なる知能は、そんな小さなものより、もっと大きなものをあげたいと思っているのです。
ゼロになれば、必要なものはすべて与えられるのです。
神聖なる知能は創造主なので、その存在にもっともふさわしいこと、もっとも幸せになる方法を知っているのです。
それを妨げているのが、私たちの思考、記憶なのです。
本当にクリーンな状態になったら、欲望もなければ未来もありません。
ほかの人との境界もなくなってしまいます。
本当にゼロの状態になったら、すべてが家族のようになります。
これがいわゆる「ワンネス」ということです。
本来の姿
ホ・オポノポノで潜在意識をクリーニングしつづけて、ゼロの場に立つと、神聖なる知能からのインスピレーションが降りてきます。
こういう状態になると、なんの努力もなしに本来その人がもっている能力が発揮されるようになります。
まさにインスピレーションが降りているのですから、努力も工夫もまったく必要ありません。
自分から何か積極的に働きかけたりする必要はなく、自然に才能が発揮できる場が与えられるのです。
これが、本来のあり方なのです。
ハワイに伝わる癒しの秘法 みんなが幸せになるホ・オポノポノ 神聖なる知能が導く、心の平和のための苦悩の手放し方 | ||||
|
イハレアカラ・ヒューレン(Ihaleakala Hew Len)
http://blog.hooponopono-asia.org/
1962年コロラド大学卒業後、ユタ大学を経て、1973年アイオワ大学で教育長・特殊教育ディレクターの博士号を取得して医科大学学長、教育学部助教授に就任。1974年ハワイ大学助教授、1976年知的障害者ハワイ協会事務局長、1983年より1987年までハワイ州立病院精神科医スタッフ。現在、The Foundation of I,Inc,Freedom of the cosmos名誉委員長。1983年から、国連、ユネスコ、世界平和協議会などでセルフアイデンティティ・ホ・オポノポノに関する講演を行うほか、ハワイ、アメリカ本土、ヨーロッパ、日本などで普及活動に務めてきた。共著に、『ハワイの秘法』(東本貢司訳、PHP研究所刊)がある。