ペットがしきりに何かを伝えようとしているような場面に、遭遇したことはありませんか?
そのときペットが何を訴えているかわかったでしょうか?
実は、そういう状況の中で感じ取ったイメージは、ペットから送られてきたものなのです。
動物たちの感情というのは漠然としていて、つかみ取るのが難しいものです。
しかし実際には、感情から送り出されたメッセージは、具体的な視覚的イメージを解釈するよりはやさしいのです。
疑いを取り除き、心を開きさえすれば、ペットの感情を知るのは決して不可能なことではありません。
心の底からのメッセージ、直感、あるいは第六感を信じることで、疑いの壁は乗り越えられます。
信頼することが、メッセージの正しさを確認することにつながっていくのです。
動物は人間同様、それぞれ個性を持っており、動機や目的も人間同様にさまざまです。
それを理解するには、彼らの視点で世界を見てみる必要があります。
もし、それがイメージできれば、動物の行動や思考の背景にある、目的や動機について、かなりよくわかってくるはずです。
動物は最良の友
動物はいつも餌やご褒美につられて行動するわけではありません。
ときには報償を期待することなく、純粋な好意や優しさで行動することもあるのです。
人の気持ちをよく汲み取って、無欲で、ただ優しい言葉だけでそれに従うという動物もいます。
私はこういう動物を守護天使と呼んでいます。
動物は、人の最良の友となり、無条件の愛を注ぐ天性の特質を持っています。
私たちはときには、自分の直感と同時に、動物から受け取る感覚を信頼することも大切です。
動物と人を結びつける感情は、人間にとっては癒す力にもなります。
いまを生きる
動物は「いま生きる」ことを教えてくれます。
いまを生きようとすれば、全身全霊で耳をすまし、その瞬間に生き、自分がいま持っている物を慈しみ大切にしなくてはなりません。
それを、動物たちは実践して見せてくれます。
時間は問題ではないのです。
時間は人間が考え出したものです。
意識的に立ち止まり、現在起こっていることを見て、聞いて、感じる。
そうすることでとても豊かな人生を送ることができます。
これこそが真実の自己実現でしょう。
本当の自分
動物が私たちに与えてくれる最もすてきな贈り物は、子どものように感じる能力でしょう。
子どものような心を取り戻せば「本当の自分」になれるはずです。
仮面をかぶることもなく、策略をめぐらす必要もありません。
ただ、その瞬間感じることに集中し、ありのままの自分でいればいいのです。
人間が動物や自然や地球と再び結びつくことで、より健康で素晴らしい世界が築けることでしょう。
魂になった動物たち
動物を愛する人は、人間との死別よりも動物との死別に、より深い悲しみを抱く傾向があります。
身体は単なる『宇宙服』にしか過ぎない、いったんその衣装から抜け出たら、病気からも痛みからも解放されてとても幸せになれると色々な動物が私に言いました。
瀕死の状態にいるとき、動物はあの世とこの世の境を行ったり来たりすることがあります。
こうした状態の動物とコミュニケーションをしているとき、他の動物の姿が見えることがあります。
そして、いよいよ死のときが来ると、動物は独りぼっちではないのだということがわかります。
動物にも人間と同じように、守り神、あるいは守護天使が付いているのです。
飼い主もまた、ペットが死んだときにさまざまな驚くべき体験をしています。
死んだばかりのペットの姿が目の端に見えたり、夢に現れたりという話を、飼い主からたくさん聞きます。
私の直感では、魂が戻って来ていると思うのです。
たとえペットが身体を離れても、その愛は残るのです。
死んだ動物と生きている私たちとのあいだには、薄いベールがあるだけです。
生きていたときのような身体を持ってはいなくても、動物がそこにいることを感じることはできます。
動物から学ぶこと
人間も動物も、何かを学ぶためにこの世に生まれてきます。
そして、動物は人間に何かを教えてくれ、私たち人間もまた動物たちに何かを教えているのです。
いかにしてお互いを慈しみ、いたわり、見返りを期待することなく愛し、信頼するかを学び、ともにいることで安らぎを得ることを学び、すべての生き物が調和をもって共存できる世界を見いだすことを学ぶのだと思うのです。
動物かこの世にいるのは、動物はあるがままを受け入れ、信頼し、自分の持っているものを惜しみなく与えるという、天賦の才能があるからです。
動物とのコミュニケーション
動物とのコミュニケーションは、だれにでもその可能性は備わっています。
基本的に必要なのは、言葉を使わないでコミュニケーションをしていた頃に戻るための学習です。
自分の直感、内なる声を信じることも必要です。
動物の声を聞くには、自分自身のハイアーセルフが最も優れたアンテナを持っているのです。
アニマル・コミュニケーター
リディア・ヒビー(Lydia Hiby)
http://www.lydiahiby.com/
動物コミュニケーターとしての仕事を始めて約15年になる。これまでにコミュニケーションした動物は何千にものぼる。ニューヨーク州デルヒの農業大学・動物科学科卒業後、各地の動物病院で獣医看護婦として働く。動物コミュニケーターとして、全米にクライアントおよび弟子がいる。正確度が高いことから、多くのメディアに取り上げられ、これまでに「Leesa(リーザ)」「48Hours(48時間)」「Late night with David etterman(レイト・ナイトデビット・レターマン)」「Tonight Show with Jay Leno(トゥナイト・ショウジェイ・レノ)」など数々のテレビ番組やラジオ番組に出演、また「ワシントン・ポスト」「ロサンゼルス・タイムズ」「シカゴ・トリビューン」「USA Today」など、主要新聞でも特集されている。現在はカリフォルニア南部に動物家族と一緒に暮らすかたわら、講演会、セミナー、ワークショップ、電話による動物カウンセリングなどを手がけている。
ボニー・S・ワイントラープ(Bonnie S.Weintraub)
アメリカ東海岸出身。家族や親戚に医師が多く、科学的な環境で育つ。プリ・スクール(小学校就学前の児童の行く学校)教師の資格を持ち、小学校および特殊児童学級で教える。1980年代半ばから、夫とともにカリフォルニアに在住。2人の子どもと、犬2匹がいる。1994年に飼い犬の病気の原因を知りたくて電話したのが、リディア・ヒビーとの最初の出会い。