人生を変える言葉「ありがとう」 野坂礼子

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人生を変える言葉「ありがとう」

 

感謝法のやり方はとっても簡単です。

心がこもらなくてもいいから「ありがとうございます」をたくさん唱えればいいのです。

歩きながら、お掃除をしながら、電車の中でなど、何かをしながらでもいいのです。

一番いいのは、座って目を閉じて心を落ち着けて、「ありがとう、ありがとうございます」と繰り返し唱えることです。

 

「ありがとう」と「ありがとうございます」ではそのパワーに大きな差があります。

「ありがとう」は神様のことを指し、「ございます」は「おわします」すなわち「ここにいらっしゃいます」という意味のようです。

だから「ございます」をつけて言わないと、「神様、神様」と言っているだけで不完全な言い方になります。

言いなれてきたら1000回を目指してみましょう。

一万回を超えた頃から、何か変化が感じられるようになるでしょう。

  

感謝をしていると天命に出会う

感謝していると、自分にとって本当に幸せになるために必要なものは、必ず手に入るのです。

本当に自分が望んでいること、すなわち天命がわかるのです。

食べるものも本当においしく感じます。

風や星や木々の緑がより美しく思えて感動が深まります。

必要な人や素敵な人と、どんどん出会えるようにもなるでしょう。

幸運に恵まれ、やりたいことがとんとん拍子に進んだりするのです。

そして結局は、自分自身の究極の目標である天命に生きることになります。

 

お任せの心でいる

「ありがとうございます」を唱えていると、安心し、とてもリラックスします。

そんな状態のとき、脳波はアルファー波になり、潜在能力がどんどん出てきます。

だから、感謝に生きると、無理なく自分らしく生きることになります。

また直感にも導かれ、結果としてその人しかできないすばらしいお仕事や役割、つまり天命にたどり着き、天分を発揮して暮らせるのです。

アルファー波は、どうやら神様の応援が入ってくる状態のことのようです。

よく直感や天啓がひらめくと言います。

そんな状態です。

ただし、神様の応援を得るためには、「自分が、自分が」の「が=我」を捨てて、お任せの心でいることが大切です。

お任せができるようになると、楽で楽しく、必要なもの・こと・能力がすべて与えられた人生を生きることができます。

 

神様に出会う言葉

「ありがとう」は、「有り難い」「有ることが難しい」と書きます。

「こんなことが起きるのは、めったにない。

これは奇跡だ」とうわけです。

「こんな奇跡を起こしうるのは、神しかない」という意味を根底に含んでいるのが、「ありがとう」という言葉なのです。

大和言葉の「ありがとう」には、感謝している私、感謝される相手、そしてこのような奇跡を起こしてくださった神と、三者が登場するのです。

日本人は「ありがとうございます」と言うたびに、無意識に神なる存在を確認しているのです。

日本人は宗教的節操がないとよくいわれますが、実は心の奥の無意識層に神聖を宿している国民なのです。

「ありがとうございます」という言葉は、神様に出会う言葉であり、一音一音に意味とパワーが宿っていたのです。

 

世界最高の真言

宇宙エネルギーが宿った言霊のことを「マントラ」「真言」と言います。

「ありがとうございます」は世界最高の真言(マントラ)のようです。

それは、大和言葉です。

大和というのは一大調和という意味で、島国日本のことではなく宇宙のことなのです。

「ありがとうございます」というのは本当は宇宙語なのです。

そんな光いっぱいの言霊が日本に下りてきているというのは、すごいことです。

 

神様の造ったジグソーパズル

「ありがとうございます」を心から言えるようになると、自分が中心だってことがわかるのです。

自分の体の構造を素粒子レベルで見てみると、自分が小宇宙だということがはっきりわかります。

自分自身が小さな宇宙なのです。

宇宙を小さくしたら自分になり、自分を大きくしたら宇宙になるのです。

宇宙は神そのものですから、自分自身が神です。

だから自分が中心なのです。

 

今すでに天命を生きている

天命は探せば探すほど、見つかりません。

なぜなら、今現在あなたの生きている場所、やっている仕事が天命だからです。

足元を見ればいいのです。

今あることを感謝して、今ここで、新ためて受け取りなおす生き方、これが天命を生きるということです。

そして今ここで新ためて、受け取りなおすための言霊が「ありがとうございます」です。

毎日の暮らしの中で与えられた仕事、すなわち、自分の役割というご縁を感謝で新ためていただき、目の前の仕事を今ここで精一杯真心を込めてやらせていただく、そんな生き方を「天命を生きる」とうのです。

本来の、自分の能力を生かせる、得意で好きなことを天職といい、天職に命をかけて集中してやることを、天命に生きているというのです。

目の前の毎日の暮らしの中に役割を本気でやっていたら、自然に天職のほうへ導かれてゆくのです。

 

今すぐ人生をパラダイスにする法

やりたいからやる、または神様に認められようという心意気でやると、大きな徳をします。

どんな徳かというと、今いる家庭が、今の職場が、パラダイス、天国になるのです。

すべてが調和し、楽しくなり、感謝されて、必要なものは必ず与えられるという徳です。

家庭や職場をパラダイスにすることは、今すぐできます。

目の前にある仕事を自分のできる最大の力を発揮して、効率化しスピード化してやることです。

そして「ありがというございます」を唱えながらやればいいのです。

すると目の前でとても安心感と温かさに包まれたお仕事になり、遅かれ早かれ天職に行き着きます。

ぜひ、試してみてください。

 

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野坂礼子(のさか れいこ)
1947年生まれ。関西外国語短期大学卒業。『笑顔教室』代表。社団法人・日本産業カウンセラー協会、厚生労働大臣認定・産業カウンセラー。心理カウンセラー・NHK文化センターなどの講師。講演、社員研修、マスコミなどで活躍中。
著書に、『笑顔エネルギーが人生を変える』『「ありがとう」で願いがかなう不思議な話』(以上、三学出版)、『笑顔セラピー』(KKベスト研究所)、『人間、生きているだけで、ありがとう』(マキノ出版)などがある。

 

 

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