原題は「The Artist’s Way(芸術家の道)」
著者ジュリア・キャメロンは、創造性を解き放つワークショップを開き、世に多くの芸術家を送り出してきた。
「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」は、アーティスト志願者でなくとも、個性的に自分らしく生きるための創造性を
導きだしてくれる。
本書は、充実した人生を送りたいと思っている全ての人に向かって書かれたものであるともいえる。
「本書」の中で、創造性を回復する大切な基本ツールとして紹介されているのが「モーニング・ページ」
「モーニング・ページ」は、間違った書き方などない、氣楽な作文。
朝起きがけに、ノートに向かいただ手を動かして、心に浮かんだことをそのまま書きとめるだけ。
「モーニング・ページ」は、創造性を邪魔する心のブロックを排除する「脳の中を掃除」してくれる。
卑劣なこと、愚かなこと、バカげたこと、奇妙なこと、どんなことでも書いていい。
そうした否定的な感情を書きつくすことによって、「モーニング・ページ」は氣分の向こう側に私たちを連れて行ってくれる。
「モーニング・ページ」は論理脳を一旦停止させ、アーティスト脳を自由に振る舞わせる効果がある。
さらに、内的世界の地図を描きだすことを可能にしてくれるのだ。
朝、まだ意識がまどろんでいて
夢うつつ状態のときに
心の声を聞きながら
自由に書いていく。
この作業はとても効果的だと思う。
あるとき、心にあるわだかまりがあって鬱々としていた。
翌朝、その陰鬱な氣持ちを綴っていったら、筆が勝手に動いて、最終的に解決に導いてくれた。
氣分が晴れ晴れしたことを覚えている。
「モーニング・ページ」はまさしく「脳の排水」であることを実感した。
「モーニング・ページ」は心を開放し、閃きやアイデアをも与えてくれるようだ。
それは、「内的な世界へと入っていく通路」であり、「明確な自己感覚を育む道」である。
ずっとやりたかったことを、やりなさい。 | ||||
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著者:ジュリア キャメロン
10年以上にわたって、創造性を育てる方法論「アーティスト・ウェイ」を語り、さらに磨きつづけているジュリア・キャメロンは、20年以上、アーティストとして活躍している。ハリウッド映画、テレビのライターやディレクター、インディペンデンド映画やドキュメンタリーの監督など、その活動は多岐にわたる。ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ、ローリング・ストーン、ヴォーグといったさまざまな媒体にも寄稿。ノースウエスタン大学では、シナリオと小説のワークショップ「神の気分」を主宰し、自らの創造性を妨げないテクニックを教えている