「普通はつらいよ ― おもしろくて、楽しくて、すずやかに生きるコツ」斎藤一人

LINEで送る
Pocket

 

「普通はつらいよ ― おもしろくて、楽しくて、すずやかに生きるコツ」斎藤一人

 

先祖をたどれば神に行き着く

キリスト教だと「バイブル」、仏教だと「経典」とか、宗教によって教えがあります。

しかし、日本の神様には教えがありません。

それで「教えってなんですか?」といえば、日本の神様の場合には、神社に行くとたいがい鏡がある。

その鏡を覗くと、神様が見えることになっている。

「かがみ」というのは真ん中に『が』がある。

『が』というのは「我」。

我をちょっと取り除く。

「かがみ」から『が』を除けば、「かみ(神)」が残る。

つまり、あなたの中に命という神がいるのです。

これはどういうことかといえば、自分を取り除くと、私の後には親がいる。

それで、親の向こうにはまた親がいる。

ずっとたどっていくと、天照大神に行き着く。

そのうしろへさらに行くと、伊邪那岐さんと伊邪那美さんという2人の神様に行き着きます。

それが日本人の先祖です。

 

先祖を大切にする

先祖を大切にするようにしましょう。

日本の神様の教えとは、「先祖を大切にしましょう」というだけなのです。

それから、「神様に感謝しましょう」。

「先祖に感謝をしましょう」というのは、私たちが今生きていられるのは、いろいろな経験をした先祖のおかげだからです。

いろいろな経験があるからこそ、私たちの体の中にいろいろな免疫があります。

この免疫によって、私たちの体は守られ、生きていられるのです。

 

感謝があればついてくる

天照大神とは、簡単にいえば太陽のこと。

あまねく、天照さんの光が、来ているのです。

これは別に天照大神でなく、どんな神様でもいいでしょう。

いろいろな光が、いろいろな神様が来ているのです。

キリストは愛の塊であり、天照大神は感謝の塊であります。

そうした神様であるのですから、光を受けられないのは感謝のない人。

だから、感謝のない人というのは、何をやってもうまくいかない。

だから、感謝しましょう。

先祖に感謝するとか、神様に感謝するとか、みんなに感謝するとか。

 

今あるものに感謝する

感謝というのは、特別な「いいこと」にするものではなく、今あるものにすることです。

私には目があって幸せとか、鼻があって幸せとか、とにかく今あるものに感謝をする。

感謝するようになると、ほんとうに自分の人生は光輝いてきます。

 

おもしろくて、楽しくて、すずやか

神道の考え方を煎じ詰めれば、「おもしろくて、楽しくて、すずやか」のこれだけしかありません。

「おもしろくて、楽しくて、すずやか」に生きていると、それだけでもう自分が魔除けになるのです。

もし困った問題に直面しても、「おもしろくて、たのしくて、すずやか」に解決するにはどんな方法があるのだろうかと考えるようにしましょう。

そうすると、たとえ解決法を思いつかなくても、自然と物事は解決していきます。

「おもしろくて、楽しくて、すずやか」

解決の糸口は、これしかないのです。

 

最高の神事はお掃除

神事とは、簡単にいえば神を祭る行事です。

最高の神事とは、お掃除なのです。

お掃除をきちっとしないことにはツキは訪れません。

神様は汚いのが大嫌いなのです。

何をやっても途中から失敗してしまう人。

邪魔が入る人。

うまくいきかけたけれど、最終的にうまくいかない人。

自分の家の玄関を掃除してください。

床が汚いのもだめです。

先祖の加護がなくなります。

先の見通しがきかない人がいます。

そういう人の家に行くと、必ず窓が汚いのです。

それから、窓が汚いと情報が入ってこない。

流しが雑然としている家もよくありません。

その家の人は胃腸が悪くなります。

のどから肛門にかけて、水が流れないのです。

おかしな病気になったら、「家の中、きれいだろうか?」と、まず考えてみてください。

そして、いらないものは捨てる。

使わないものは人にあげる。

自分の住んでいる家は、なるべくきれいにするといいのです。

神様はきれいなのが好きなのです。

 

感謝される人生を送る

「ありがとう」と他人に言っているばかりではなく、「ありがとう」と他人から言われるような人生を送ることが重要なのです。

「ありがとう」「感謝してます」を言い始めたばかりのときは、いいことがいっぱい起きる。

でも、しばらくしたら言ってもいいことが起こらない、という人がいます。

それは、天からのサインです。

「そろそろあなたは、次の段階に行きなさい。

いつまでも『ありがとう』って言っているだけではなく、次は『ありがとう』って言われる生き方をしなさい」ということです。

そのためにまずできることは、いつも笑顔でいること。

それだけで、「あの人、感じいいね」となります。

お年寄りが荷物を持っていたら、率先して持ってあげる。

レストランに入って、店員が通りづらそうにしていたら椅子を少しどけてあげる。

自分のできる範囲で、「ありがとう」と言われることをしましょう。

ほんとうに些細なことでいいのです。

そうしたことをくり返して行っていると、いろんなことがうまくいくようになります。

 

人から喜ばれるような存在になる

どうしたら他人から「ありがとう」「感謝してます」と言われるようになるだろうか。

「あなたが生きててくれてよかったよ」とか、「あなたがいてよかった」とか、どうすればそんなふうに言われるようになるのかを考えて実行する。

人間の究極の目的は、人から喜ばれるような存在になること、「ありがとう」「感謝してます」と広くたくさんの人から言われるようになることなのです。

 

神様が力をくれる人

神社は、お願いをする場所ではなく、感謝をしに行く場所です。

感謝をしていると、またすぐに感謝をしたくなるようなことが次々と起こります。

しかし、ここで終わりにしないでください。

神様のお手伝いをすることとは、「ありがとう」とか、「感謝してます」とかと、人から言われるような生き方をすることです。

そうした生き方をしていれば、神社にお参りに行かなくても、神様は、必ずあなたに力を与えてくれます。

 

 

普通はつらいよ―おもしろくて、楽しくて、すずやかに生きるコツ
斎藤 一人 マキノ出版 2007-04-01
売り上げランキング : 53052

by ヨメレバ

斎藤一人(さいとう ひとり)
「スリムドカン」などのヒット商品でおなじみの「銀座まるかん」 創設者。1993年以来、毎年、全国高額納税者番付(総合)10位以内 にただひとり連続ランクインし、2003年には累計納税額で日本一になる。土地売却や株式公開などによる高額納税者が多いなか、納税額はすべて事業所得によるものという異色の存在として注目される。主な著書に、『幸せセラピー』『地球が天国になる話』(KKロングセラーズ)、『ツイてる!』(角川oneテーマ21)などがある。

 

 

LINEで送る
Pocket

コメントを残す

Your email address will not be published.