「大いなるひとつ – すべての答えを、すでに私たちは知っている」阿部敏郎

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私たちの究極の姿は、一度も生まれたことも死んだこともなく、つねに「いまここ」にあり続けている創造主そのものです。

誰ひとり例外なく、あらゆる人は永遠の神そのものです。

私たちの真の姿は、人生に頻繁に発生するいかなる問題も、一網打尽に吹き飛ばしてしまいます。

誰もが最初から救われていて、最後まで守られているのです。

阿部敏郎

宇宙はあなたという個性を経験したくて、あなたという独自の目覚めを経験したくて、あなたを作りました。

あなたの中で生きているのは、私の中で生きているのと同じ、宇宙そのものです。

私たちは、それぞれが、「大いなるひとつ」なのです。

 

すべての存在はあなた

それぞれの中で生きている命は、同じひとつの命です。

あなたの周りにいる人たちも、その命は全部あなたと同じものなのです。

言い換えれば、「すべての存在はあなた」ということ。

ですから、あなたが幸福になるためには、ほかのすべての人が幸福でなければならないわけです。

なぜなら、全部が自分ですから。

私たちは見た目や性格の違いに惑わされて、人と自分は違う存在だと強く信じているけど、本当はどの人の中にも、まったく同じものが生きているのです。

 

ブッダとは流れていること

目覚めてくると、この人生で達成すべきものは、何もなかったのだということがわかります。

何かの実績を残してこそ人生に価値があり、それを残せなければ、自分の人生に価値はなかったということがなくなります。

そういう義務が、何ひとつなくなる。

だから急に気楽になるのです。

誰ひとり、そんな義務をあなたに押しつけていません。

全部あなたが心の中で勝手に決めているということです。

 

その瞬間その瞬間の、自分の感応がすべてです。

ブッダというのは、流れているということです。

つねに新鮮に、新しい場面に感応することです。

 

絶対的な愛

宇宙は完璧です。

宇宙が完璧だということは、それを構成している私たちも完璧だということです。

私たちは、「自分は完璧ではない」という夢を見てしまっているだけなのです。

すべては生きていて、つねに動いている。

完璧さも刻々と展開しています。

したがって、目指すべき決められたゴールなんてありません。

私たちはつねに、いま、流れの中にあるだけです。

 

愛する能力は、自我のレベルを超えたところにしかありません。

自我の愛というのは、必ず何かしらの「取引」があります。

本当の愛というのは、まるで太陽のようにあまねく照らし続ける、存在の質のようなものです。

 

問題を生み出すもの

何か問題が起きたとき、いちいち問題を解決しようとしなくても、自分の視点を変えることで、問題そのものが消えます。

問題というのは、起きている出来事そのものではありません。

その出来事に対する解釈に不快感がともなう時に、問題として見えてくるわけです。

もしそこに不快感がなければ、その出来事は問題として認識されません。

起きている現実は中立で、いいも悪いもないのですが、それを受け取る側の見方によって、問題にもなり、単なる事実にもなるのです。

私たちは立場や見方によって、独自に判断し、解釈し、こういう問題が起きていますという物語を作っているわけです。

そしてそれをつなげて、人生と呼んでいるのです。

 

降参する

宇宙の流れに乗り切ると、物ごとがスムーズになってくる。

本来、私たちを生かしている大元は同じで、そのエネルギーはつねにポジティブに働こうするのです。つねに、豊かな方向に。

ただそこに、自我という恐れの結晶のようなものがあって、本来の流れを邪魔するのです。

つまり、いま起きていることをコントロールしようとするわけです。

それが流れを妨げてしまうんです。

その流れを全面的に信頼して、降参して自分を明け渡してしまうと、物ごとは自然に展開していくんです。

 

大いなる力

大いなるものに、すべて思し召すまま、と心から思えるようになると、大いなる力が自然に作用するようになる。

すると、物ごとは自分でなんとかしようと思っていた時よりも、うまくいくようになる。

それは自分ががんばって努力していた時よりも、ずっとスムーズに展開し、そして豊かなんです。

なぜならば、宇宙の力はすべてを豊かにしようとする力だから。

 

私たちは愛の使いである

そうすると、生きている目的が、愛、貢献になるわけです。

人の心を豊かにするというのは、本来、大いなるものが持っている力だから。

それをあなたが代行するわけです。

ということは、大いなるものは、あなたの中で生きていく。

あなたを通して、大いなるものが、その力を表現しているわけです。

私たち一人ひとりは、みんな神の使いなんです。

どんな仕事をしていようと、人の心を豊かにしているわけですから。

自分に誇りを持って、内なる大きな力を感じ取れるようになると、その時、自分自身を生きることができるようになります。

 

大いなるひとつ すべての答えを、すでに私たちは知っている

阿部 敏郎 廣済堂出版 2012-11-30
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阿部敏郎
http://abetoshiro.ti-da.net/
「いまここ塾」主宰。1953年静岡県生まれ。20歳でシンガーソングライターとしてデビュー。コンサート活動を中心に、ラジオのパーソナリティ、テレビ番組の司会など幅広い分野で活躍。30歳の時、突然の霊的体験を機に現役を引退。奈良県の天河神社に奉公した後、静岡県浜松市の臨済宗大本山方広寺にて、禅僧と心の学校「いまここ塾」をはじめる。2002年、家族とともに沖縄へ移住。現在は、講演、執筆、瞑想伝授などを中心に活動

 

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