この世はどういう道理でできているかと言うと、微差が大差を生むのです。
同じ商品を売っている店がいくつもあるなかで、お客さんが「あそこの店へ行こう」となるのは、店員さんの笑顔がいいとか、微差です。
世の中なんでも、魅力です。
商品の魅力。
会社の魅力。
特に大切なのは人間の魅力です。
魅力的な人間なら、人に好かれて、しあわせなんです。
どこの会社も、似たような商品を出しています。
そのどんぐりの背比べで、一個、頭を出そうと思ったら、人間の魅力があれば、お客さんは来ます。
魅力があれば、何でもうまくいくようになっているのです。
服装から、しぐさから、言い方から、微差の連続なのです。
その微差がかたまって大差になっているのです。
しかも、できるようなことばかりなんです。
期待以上がおもしろい
すべての成功とは、期待以上。
期待どおりは、普通です。
期待以上で、はじめて、プロなのです。
期待以上が、おもしろい。
常に、微差、微差でいいから、常に上にあげればいいのです。
どのぐらい相手を喜ばせられるか。
どのくらい相手を感動させられるか。
期待以上って、思っている以上に難しくないのです。
期待以上のものを出すというのは、「期待以上のものを出す」という決意があればいい。
「期待以上のものを出そう」と思うと、なぜかできる。
人は際限のない創造物です。
いくらでも、可能なんです。
「常に期待以上のものを出す」と決意した人間には、天も味方し、世間も味方します。
すべてが味方してくれるのです。
神の道理
人生は微差の積み重ねです。
しあわせになるのも、笑顔だったり、天国言葉だったり。
しあわせに見えるような服装だったり、それの微差の連続なんです。
その微差一個でグン、微差一個でグンって、あがるのです。
ここが、おもしろいところで、やり得なんです。
(文庫)微差力 (サンマーク文庫) | ||||
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斎藤 一人
「銀座まるかん」(日本漢方研究所)の創設者。1993年以来、毎年、全国高額納税者番付(総合)10位以内にただひとり連続ランクインし、2003年には累計納税額で日本一になる。土地売却や株式公開などによる高額納税者が多いなか、納税額はすべて事業所得によるものという異色の存在として注目される。