チャクラは、身体の脊髄の基底から頭頂まで、縦一直線に並んでいます。
これは、私たちが物質世界の誘惑を徐々に克服することにより、神性へと昇華していく過程を暗示しているのです。
チャクラにある学びをマスターしていくにつれ、人は力について、また自己についての知識を得て、それが自分の霊に統合されていき、高次の霊的意識に向かう道を一歩前進することができるのです。
七つの霊的な学び
第1チャクラ 物質世界についての学び
第2チャクラ セクシュアリティ、仕事、物欲についての学び
第3チャクラ 自我、人格、それに自己敬愛についての学び
第4チャクラ 愛、許し、慈しみについての学び
第5チャクラ 意志、自己表現についての学び
第6チャクラ 知性、直観、洞察、叡智についての学び
第7チャクラ 霊性についての学び
これらの七つの霊的な学びは、高貴な意識へと私たちを導いてくれます。
この7つの霊的な学びを無視すると、そのエネルギーが病気となって現れることもあります。
まさしく東洋の霊的な教えは、病気というものを内面の力、あるいは霊の力が枯渇した状態と解釈しているのです。
すべてはひとつなり
第1チャクラが内包する聖なる真理は「すべてはひとつなり」です。
私たちは、同族あるいは集団での行動を体験することで、この真理を学び、創造力を探っていきます。
そこには、私たちがすべての生命とつながり、自分のあらゆる選択、あらゆる信念は、すべて生命全体に影響をおよぼすというメッセージがあります。
互いを尊重すべし
第2チャクラに内在する聖なる真理は「互いを尊重すべし」というものです。
この真理はお互いのかかわり、そしてすべての生命とのかかわりにあてはまります。
霊的な観点から見ると、私たちが形成する人間関係は、すべて意識を高めるという目的を果たします。
なかには苦しみをともなう関係も必要です。
第2チャクラの物理的なエネルギーは、すべての人間関係は根本的に霊的なメッセンジャーであるということを象徴しています。
すべての人間関係は霊的な価値をもつのです。
相手を敬うことや、自分に与えられた課題に対して意識を向ければ、その関係の象徴的な価値が見つけやすくなるのです。
自分を尊重せよ
第3チャクラの聖なる真理は「自分を尊重せよ」というものです。
このチャクラに集まる気の霊的レベルの目標はただひとつ、自分に対する理解という面で成熟した人間になるということです。
つまり、自分自身との関係を成熟させ、自分の足で立ち、自分のことが自分でできるかというようなことです。
第3チャクラのもつ霊的な資質は、自分自身のアイデンティティを私たちが創り出すことを余儀なくさせるのです。
愛は神なる力
第4チャクラが人間の気系の中心なのは、「愛は神なる力」だからです。
人間の身体と霊を動かしているのは、感情のエネルギーです。
そのなかでも、最も純粋なかたちの『無条件の愛』は、神なる存在の本質です。
私たちを許し、祈りに応える無限の力を有しているのです。
私たちの心は、美と慈しみ、許し、そして愛を表現するようにできています。
私たちは、愛を自由自在に表現できる人間として生まれてくるのではなく、一生をかけてそれを学んでいきます。
愛のエネルギーとは、純粋な力そのものです。
人生で出会う困難は、それぞれが愛のある一面についてのレッスンです。
意志の力
第5チャクラは、自我を超越し、神の意志に従うというチャレンジを体現しています。
霊的に高次な目標とは、個人の意志を完全に手放し、それを「神なる存在の手」に委ねるということです。
イエスや仏陀をはじめとする霊の道の「マスター」たちも、神なるものの意志との完全なる合一を体得していました。
第5チャクラにある霊的な学びは、神なるものの意志による行動が、一番よい結果をつくり出すということを教えてくれます。
高次のレベルの導きを受け入れることによって、人間の思考やものの見方はよい方向に向かいます。
真理のみを求めよ
第6チャクラの聖なる真理は「真理のみを求めよ」です。
つねに真理と幻像の違いを探求するよう私たちに求めます。
ものを見る視点や意識を高めるといったような活動は、脳ではなくすべて精神の特性です。
意識が高まっていくと、主観的な見方から「自己を切り離す」ことや、真実と象徴的な意味を見てとることができるようになります。
明晰な精神、自己意識は、叡智の本質であり、第6チャクラの神なる力のひとつなのです。
自己を切り離し、意識を高めるということは、精神のなかのある視点を身体に取り入れることを意味しています。
真理である見方と融合し、それを体現して生きることで、その力が自分自身の気とひとつになり、同じものとなることを意味しているのです。
意識と癒しとのつながり
意識を高めるには、いまという瞬間に生き、一日一日に感謝することです。
「大いなる心」は、個人の体験の質を変えられるだけの力をもちます。
「癒し」とは、意識をもつということです。
それは、それまで自分のうちに包容したことのなかった生命力を意識するということなのです。
意識の覚醒の過程では、第6チャクラの気と、自分自身の聖なる道を見つけたいという人間本来の欲求に直面します。
それは、私たちの精神、肉体、霊のもつ最大限の可能性を発揮し、世界に貢献していくことを可能にしてくれる奉仕の道なのです。
霊性とのつながり
第7チャクラは、私たちの霊性とのつながりです。
第7チャクラは、神なる存在と親密な関係を求めるよう、はっきりと方向づけられています。
つまり第7チャクラは祈りのチャクラなのです。
またそれは、私たちの「神の恩寵の銀行口座」でもあります。
親切な思い、行動、信心や祈りによる行いなどにより蓄積されるエネルギーの倉庫なのです。
第7チャクラは、瞑想や祈りを通し、内面についての気づきをさらに強めてくれるはたらきをもします。
第7チャクラは生命のなかでも、日常のレベルを超越した次元とのつながりを象徴しています。
第7チャクラの気は、すべてにおいて、神なる存在とのつながりを求めるよう私たちをつき動かしていきます。
このチャクラの聖なる真理とは、「いまという瞬間に生きよ」というものです。
魂の階段を生きる人のために
自己発見と霊的進化、そして、自分や自分をとりまく人たちにとって意味のあるよう生き方をすることが、私たちがめざすべきものです。
聖書に書かれていることは、すべて私たちの内にあります。
神性は私たちの内にあり、私たち自身が神性そのものなのです。
ただ目を閉じて、さまざまな聖典やチャクラの気が、自分の力の源であること、身体に燃料を与えるエネルギーそのものであることを感じるだけでいいのです。
自分が本当は何でできているのかを悟れば、霊的な人生をおくること以外、私たちに選択の道は残されていないのです。
7つのチャクラ (サンマーク文庫) | ||||
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キャロライン・メイス Caroline Myss
http://www.myss.com/
国際的な直観医療の第一人者。神学博士。著者『7つのチャクラ』『チャクラで生きる』『第8のチャクラ』『思いやりのチャクラ』(いずれもサンマーク出版)は、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストにランクインし、日本でも大きな話題を呼んだ。世界各地で講演を行い、ワークショップを主宰し、自らのテレビ番組をもつなど精力的に活動している。イリノイ州シカゴ在住。