「この世に不可能はない ― 生命体の無限の力」政木和三

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政木和三

 

自動炊飯器、自動ドア、瞬間湯沸かし器、エレキギター、うそ発見器、格安カラーテレビ、超音波金属歪形探知機......

政木和三が発明・開発したものは、実に3000件にのぼる

発明に関する特許は、社会の発展のため、すべて無効処分にし無償で世の中に公開する

特許を無効にしなければ、推定で5,000億円の特許料が入っていたという

 

「生命体」の力で不可能はなくなる

「生命体」は、不可能を可能にし、常識では考えられないような現象を引き起こします。

そのためのパワーの大もとが、この生命体のエネルギーなのです。

「生命体」とは魂のことであり、自分自身に宿る神仏もしくは守護神のことであり、あるいは宇宙のことです。

それは、すべての人間の心の奥深くに潜んでいて、その人間の人間性を形成しているのです。

人間は無心の状態になると、誰でも生命体からのメッセージを聞くことができます。

突然のアイデアが閃いたり、自分では全く意識せずに行動してしまったり、嫌な予感が的中したりすることがあります。

これらもすべて自分の中にある「生命体」のメッセージです。

 

シータ波で能力全開

生命体が肉体の全面に出てきて、エネルギーを発揮するようになるには、脳波をシータ波まで下げなければなりません。

無欲の状態でシータ波になったとき、とうてい無理だと思われるようなことでも簡単にできてしまうのです。

シータ波になると、人間は生命体の世界に戻り、自分の遠い過去、前世を思い出すことができます。

非常に高度な文明を発達させていた10万年前のことも思い出すことも可能なのです。

 

記憶力の真髄

人間の脳は、懸命に何かを覚えようとしたら、かえって何も覚えられません。

一生懸命になると、ストレスで脳波が上がり、ベータ波になってしまうからです。

逆に、物事を覚えようという欲望を捨てると脳波が下がり、勝手に覚えるのです。

六法全書を2日で全部頭に入れることもできるのです。

また、話したこともない外国語を日本語のように簡単に理解できるようになるのです。

 

呼吸法に秘訣

子供の頃、胃腸が弱く、吃音があったので、複式呼吸の訓練を始める。

小学3年生のときには、20秒で息を吸い、20秒間下腹部にとどめ、20秒間ではきだす、1分間に1呼吸できるまでになる。

1分間に一呼吸になると、血液中の酸素が少なくなって脳の活動が最小限に抑えこまれ、脳波がシータ波になります。

シータ波になると、生命体の意識が戻ってくるので、遠い過去や前世のことまで甦ってくるのです。

 

限りない能力を獲得するには

人間の生きている間は、いわば生命体の修行期間です。

他人に喜びを与えることであり、社会に尽くすことです。

他人に与えるエネルギーが、自分の中にある生命体のエネルギーを高め、自分の人間性を向上させていくのです。

人間性を向上させ、生命体のエネルギーを高めることによって、私たちは人間の限りない能力を獲得し、発揮していくことができるのです。

 

感謝することの重要性

神仏を心から信じ、合掌しながら、「ありがとうございます」と感謝する。

そうすることで、心が鎮まり、脳波が下がって、生命体のエネルギーが高まっていきます。

この場合、感謝することで脳波が下がり、合掌することでさらに脳波が下がっていくのです。

合掌すると、合わせたてのひらを通してエネルギーが体内を循環するからです。

ここで言う神仏を信じ、感謝するというのは、神仏に救いを求めることではないのです。

神仏は私たち自身の中にあります。

私たちは神仏が与えてくれた現在の自分に心から感謝し、自分のあらん限りの力をフルに発揮して、人々の幸福と平和のために最大限の努力を払わなければなりません。

神はそういう人間にこそ救いをもたらすのです。

 

シータ波の状態を作る

シータ波の全く欲望のない状態になると、人間には何事に対しても感謝の気持ちが自然に湧いてきて、誰でも「私ほど幸せな人間はいない」という思いを抱くようになってきます。

そのときこそ、人間は本当に幸福になれるのです。

ひたすら「ありがとうございます」と感謝の気持ちをいだく。

そして、神仏に頼るのではなく、何かを願うときは必ず「もう、そうなった」という過去完了形で思うべきなのです。

 

最高の幸せとは

自分の人間性を向上させること。

これがこの世に生きる私たちの最高の幸せということになってきます。

本当の意味で幸せになりたかったら、私たちは無条件で、しかも自分で意識せず、人に幸せを与えることではないでしょうか。

生命体のエネルギーは修行によって高められていきます。

真の修行とは、自分以外の人々に幸せや喜びを与える行為を積み重ねていくことです。

それによって生命体のエネルギーが高められ、自分の人間性が向上していったとき、その高められたエネルギーによって、私たちは常態の1000倍も1万倍もの力を発揮することができ、まさに「この世に不可能はなくなる」のです。

 

 

この世に不可能はない―生命体の無限の力

政木 和三 サンマーク出版 1997-07
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政木和三
1916年、兵庫県に生まれる。関西高等工業学校電気工学科卒業後、大阪帝国大学工学部通信工学科研究室に入り、航空工学科、造船工学科、精密工学科等を経て、工学部工作センター長となる。発明・開発したものは、自動炊飯器、自動ドア、瞬間湯沸かし器、エレキギターをはじめ、3000件にのぼる。ゴルフにおいては自然落下打法を開発、1976年には関西シニア選手権の覇者となる。2002年、87年の生涯を閉じる。主な著書に『精神エネルギー』(旺文社)、『臍(へそ)中心のシンプルゴルフ』『未来への発想法』(いずれも東洋経済新報社)など

 

 

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