「あのね だいじょうぶ だいじょうぶ」吉丸房江

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あのね だいじょうぶ だいじょうぶ

 

私たちは、愛を学ぶために地球に生まれてきました。

愛にはさまざまなパターンがありますが、最高ランクの愛は「宇宙愛」です。

「宇宙愛」は、すべてを包み込み、すべてを許すことのできる愛、神の愛なのです。

 

宇宙意識を獲得する

自分は何のためにこの世に生まれてきたのだろうか

自分の役割とは何だろうか

この問いを突き詰めていくと、誰もが宇宙という存在に到達せざるをえません。

大宇宙が自分を生み出したのだということに気づくからです。

この気づきが宇宙意識を獲得することにつながります。

 

「神」の存在を認める

宇宙には、この宇宙を創造された「神」の存在を認めることですが大切です。

「神」とは、宇宙大生命、宇宙の根源、宇宙のエネルギー、創造エネルギーなどを指しています。

物質を示し申したエネルギーが「神」なのです。

すべての創り主は「神」です。

「神」とは、示(しめす)、申(もうす)と書きます。

この一つのエネルギーから造られ、生かされている私たちです。

したがって、みな兄弟です。

自他一体です。

ともに愛し愛、喜び愛、生かし愛、与え愛、許し愛に包まれているのです。

これを宇宙愛、神の愛といいます。

宇宙的意識を持つ人間となることで、人間は完成することになります。

人間は、宇宙へとつながることで「自分がこの世に生まれた意味」を知るのです。

 

悟りとは「差をとる」こと

「悟り」を得るために、厳しい修行をする必要はありません。

悟りとは、「差をとる」ことだからです。

比較や競争の概念を取り去ることです。

他人と自分との差をとる。

男と女の差をとる。

大人と子どもの差をとる。

動物と植物の差をとる。

究極の悟りとは、神と人間の差をとるということです。

それは、私たちの根源が愛であると知ることにつながります。

神から作られた私たちの心は、神の心と同じなのです。

そして、神の心とは、すなわち愛です。

だから、悟りとは愛を知ることなのです。

みんなの心の中から差をとっていけば、私たちは神にたどり着くことができるのです。

 

どんなことにも「ありがとう」

どんな些細なことにも「ありがとう」という習慣をつければいいのです。

目がさめたら、まず「ありがとうございます」。

便器にも「ありがとうございます」。

全部、何から何まで「ありがとう」なのです。

自分のまわりで起こることは、すべて神が何かを学ばせてくれるために起こっているのだと気づけば、すべてに「ありがとう」と感謝しないわけにはいきません。

明るい気持ちで「大丈夫、大丈夫」といって、すべてに「ありがとうございます」と感謝をすれば、病気もよくなるし、仕事もうまくいきます。

神の造ったこの世界では、すべてがそうなるようにできています。

それが神の意志であり、宇宙の法則なのです。

 

五体には神が宿る

この地球上にあるすべてのものが、宇宙に源を持って生まれてきました。

太陽も、地球も、すべて宇宙創造神の化身であるとともに、地球上に存在するものは、すべてが神の化身です。

したがって、人間も神の化身であり、神の子です。

宇宙生まれの私たちの五体には、宇宙からもたらされた五つのエネルギーが宿っています。

五つのエネルギーとは、「天」「地」「水」「火」「風」のことです。

これらのエネルギーが私たちの体を動かしているのです。

私たちは神様によって造られ、神様によって生かされているということなのです。

ただただありがたく、感謝しないではいられません。

 

ワルツのリズムで暮らす

宇宙のリズムとはワルツのリズムです。

ワルツは「イチ、ニ、サン」で円を描きます。

人間の行動を見ますと、まず「興奮」して、次は「緊張」し、そしてその次に「ゆるみ」がくるのがいいのです。

この興奮、緊張、ゆるみを、一時間のリズム、一日のリズム、一か月のリズム、一年のリズムに入れて暮らしましょう。

そうすると、何ごとにも無理をしない、病気知らずの心地よい生活が送れるようになります。

何ごとにも遊び、ゆるみを知っているひとは、生き方の達人です。

宇宙的判断力を持ち、宇宙的生き方ができるようになってはじめて、自然とゆるみに入ることができるようになるのです。

 

何があっても大丈夫

これからは、大丈夫で生きましょう。

『大丈夫、大丈夫』といつもいっていれば、それが神様に通じて何でも大丈夫になります。

そして、その次は『ありがとうございます、ありがとうございます』というのです。

明るく感謝して「大丈夫」で生きていけば、すべては好転していきます。

なぜなら、それは宇宙のリズムに沿った生き方だからです。

  

すべては学び

私たちの目の前で起こるすべての物事は、宇宙がよかれと思って仕組んでいることです。

たとえば災難に見えることでも、それは災難ではありません。

何かをそこから学ぶようにとのシグナルなのです。

何事であれ、それはその人にとって一番いいことなのです。

人間には、その人にふさわしい問題しかやってこないし、しかも、すべて解決できる問題しかやってこないのです。

 

生かされている私たち

私たちの命を生かすために働く天・地・水・火・風の五つのエネルギーは、すべてただで与えられているのです。

そのことは、地球上のすべてのものが、大宇宙の神様から「生きていいのですよ」と許しを得ていることにほかならないのです。

「生かされて、生きている」私たちです。

そのことを思えば、ただただ「ありがとうございます」と感謝せずにはいられません。

 

 

 

あのね だいじょうぶ だいじょうぶ

吉丸 房江 致知出版社 2011-09-16
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by ヨメレバ

吉丸房江(よしまる ふさえ)
昭和9年福岡県生まれ。幼稚園と小学校の教諭を経験。27歳と30歳で父母を相次いでがんで亡くし、現代医学への疑問から東洋医学、東洋思想に基づいて昭和53年、健康道場・コスモポートを開設し、多くの人を健康に導いている。各地の市民大学等で講演を行い、「素直で明るくあたたかく」を提唱する。著書に『丸くゆっくりすこやかに』『宇宙のリズムで暮らしたい』『蝶になる日』(地湧社)がある。

 

 

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