「無限の力」とは、この地球に存在するあらゆる生命の源であり、形がなく目には見えない「宇宙エネルギー」のことです。
あなたが人生で出会うすべての問題は、あなたのなかに眠っている無限の力を目覚めさせれば解決することができます。
これを「スピリチュアル問題解決法」と呼びます。
「スピリチャル・ライフ」とは、スピリチャルな力をあらゆる場面で生かしていく方法のことです。
エネルギー・レベルを無限大にする
スピリチュアル・ライフを生きるためには、自分のエネルギー・レベルを上げて生きることを目指さなくてはなりません。
あなた自身も自分のエネルギーの周波数を高めれば、遠い惑星や太陽系、そして神とも交信することができるのです。
エネルギー・レベルを上げれば、あなたはいつでも自在に「無限の力」とつながることができるようになります。
そして、問題という幻が存在する世俗的でエゴに縛られた世界から抜け出すことができるのです。
問題は幻
人はみな、スピリチュアルな存在です。
自分に誤ったレッテルを貼るのをやめ、肩書きや地位に固執しなくなれば、いくらでも魂を磨き高めることができます。
労せずとも善行が報われるようになります。
魂を究極にまで高めれば、自分が発する「オーラ」を他の者が浴びたがるようになります。
悪感情や悪意を抱かないという姿勢で毎日をいきれば、「問題」はもう存在しなくなるのです。
愛や感謝、許しで心を満たし始めましょう。
問題は、物質世界の幻です。
すべての問題はスピリチュアルな力を応用することで解決できるのです。
エゴが消え、愛や思いやり、委ねること、安らぎ、一体感、許し、快活、感謝といった精神の本質が備わると、無限の力にますます近づけるようになります。
こうした精神の特性を発散し始めれば、自分で気づく以上に周囲のエネルギー空間に影響を与えることができます。
それだけでなく、自分のエネルギー空間が汚染されなくなり、争いや問題が浮上するのを防げるようになります。
問題は、あなたと他人とのあいだのことではなく、神(無限の力)とのあいだの問題であることを、知ってほしいのです。
無限の力は今ここにある
あなたのエネルギー・レベルを高めるために、朝目覚めた時に、その日一日、自分には常に無限の力があることを思い出すのも一つの方法です。
どこにいようと自分には無限の力があると言い聞かせましょう。
食事のとき、電話をかけるとき、車を運転するとき、仕事のときも、無限の力を意識するようにしましょう。
無限の力の存在をいつも思い起こしていれば、心は安心感に包まれて平静になり、健康で、自分には何一つ欠けていないと感じられるでしょう。
自分には無限の力があることを思い出すだけで、エネルギー・レベルを自在に上げることができるのです。
ある種の不安や恐れを抱いていることに気づいたら、無限の力は今ここに存在すると思い出しましょう。
そうすれば、あらゆる「問題」は、問題ではなくなるはずです。
自分の中にも外にも、無限の力があることを思い出す時、あなたは自分を癒しているのです。
愛は偉大な力
世界には無数の憎しみが存在するように見えます。
しかし、こんな世界だからこそ、あなたが愛の使者となって、魂の覚醒を促さなくてはなりません。
日々の暮らしのなかで愛のエネルギーを放射していけば、奇跡が起きます。
愛の力の偉大さに気づけば、憎しみという低次のエネルギー・パターンに大きな影響を与えられます。
愛の力は、憎しみという冷たい心を解かします。
愛というエネルギーを注がれると、すべてのものは喜びや美に変わります。
神聖な身体
あなたは自分の身体を愛さなければなりません。
身体は我が家のようなものであり、がらくたはすべて取り除いておかなければなりません。
あなたの身体はたえずあなたに奉仕している。
あなたが眠っているあいだも、消化したり、酸素を運んだり、栄養物を血液に変えたりして、あなたのために働いています。
すべて、あなたを生存させるためです。
身体は、魂と同じくらい神聖です。
身体は謎に包まれたすばらしい仕組みを持っているのです。
無限の魂
肉体をとおして、私たちは一生をかけさまざまなことを学びます。
目が見えない人もいれば、耳が聞こえない人もいます。
歩けない人もいるし、いろんな状態の人がいます。
どんな肉体を与えられようと、現状を受け入れ、自分を責めたり腹を立てたりせずに、自分の運命を全うすれば、高いエネルギーを引きつけることができるのです。
自分の魂は、この肉体という入れ物を割り当てられたにすぎません。
あなたという人間の本質は肉体ではないのです。
スピリチュアルな視点に立てば、人は無限の魂であり、決して死んだり生まれたりしないのです。
たとえ肉体が傷ついていようと魂は完全であり、常に無限の力があると考える必要があります。
こうした教えによって、傷のあるところに許しがもたらされ、癒しのプロセスが促されます。
闇を光で照らす
いつも光にあふれた考えを抱いているためには、自分の身体から汚染源を取り除き、身体のなかから純粋になることも大切です。
身体にとって何が純粋で、何が毒かはわかるはずです。
純化のプロセスを完了するために、純粋な考えを抱くようにしましょう。
自分の汚れた考えに、明るい光が差しているところを思い浮かべれば、光がこうした暗い考えを消し去ってくれます。
「問題」を抱えてイライラしたり、無力感に襲われたりしても、一瞬のあいだ心に光を入れるだけで気分が変わります。
問題は自分の心のなかにあります。
身体と思考、言葉を清めれば、清らかな行動をとるようになり、ついには自分がつくり出す人生の闇を、光で照らせるようになります。
真実にこだわる
真実にこだわることが大切です。
真実にこだわり、すべてに真実をもたらせば、光によって自由になれます。
真実は光のなかにあります。
他人を助ける時には真実を語り、自分に対しても、いつも100パーセント正直に生きましょう。
自分に完全に正直になり、本当は弱い人間なのだと認めれば、自分の中に高尚なエネルギーが満ちあふれてくるでしょう。
光は純粋で、道徳的で、明るく、嘘がありません。
光の道を歩めば闇は消えます。
光をもたらせば、あなたの人生から闇は、たちまち消え去ることでしょう。
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ウエイン・W・ダイアー(Wayne W.Dyer)
1940年に生まれる。心理学博士。マズローの「自己実現」の心理学をさらに発展させた、「個人」の生き方重視の意識革命を提唱、新個人主義の旗手として世界的に評価されている。自身の神秘体験をきっかけに精神世界に目覚め、「スピリチュアル・ライフ」の実践を提唱した本書はアメリカでもベストセラーとなった。世界各国で大ベストセラーとなった『自分のための人生』『どう生きるか、自分の人生!』『小さな自分で一生を終わるな!』『自分の中に奇跡を起こす!』『「いいこと」が次々起こる心の魔法』(いずれも渡部昇一訳)など多くの名著を生み出し、常に注目を集めている〔以上三笠書房刊、《知的生き方文庫》収録〕。