人生でもっとも重要なことは、人間関係を癒すことです。
罪の意識に別れを告げて、ゆるし、怖れと非難を手ばなすことで、人間関係を癒すことができるのです。
ゆるしとは、過去からの罪の意識と怖れを手ばなすことなのです。
さあ、気づいてください。
人間関係は、ゆるしによって、罪の意識や怖れ、一人ひとり孤立しているという思い込みを消し去ったときに癒されるということを。
人生を旅するとき、神の愛と心からの幸せに目覚める学びによって、私たちはみな、それぞれ一人ひとりが愛の贈り物であることに気づくのです。
愛が流れ込んでくる
何かを心から受け入れ、ゆるすとき、私たちは、それから解放され、手放すことができます。
そして、本当の自分、生まれながらにもっていた『愛』が流れ込んでくるのです。
その愛は完全で、ひとつのもので満たされています。
切り離された心を癒し、欠乏と喪失の感情、心の痛みを癒してくれます。
そして、私たちを新しく完全なものとして生まれ変わらせてくれます。
完全に満ち足りた状態でいるためには、すべてを受け入れ、すべてをゆるし、すべてに愛を与え、すべてに「イエス」と言うのです。
それこそが私なのですから。
今この瞬間、ゆるしを考えることで、心からやすらかに幸せでいることができるのです。
愛を与える人生
神の愛を感じているとき、無条件の愛をほかの人に与えているとき、心はおだやかでやすらかです。
愛こそが、私たちのすべての困難と間違った理解を解決してくれるということに対する信頼へ導いてくれます。
愛に生きるということは、永遠の楽天主義者になることです。
愛に生きるということは、シンプルに生きる自由のことです。
限りない愛を与える瞬間、私たちは自我の感覚から解放されます。
神を思い出し、その愛の存在を感じる一瞬は、永遠を垣間見る聖なる一瞬です。
無条件の愛
無条件の愛とは、すべての人に私たちの愛をひたすら与えることです。
何の期待もせず、愛されることも期待せず、見返りに何ひとつ望まずに、ただ愛すること、そして与えることです。
どんな形でもその人を変えようとせずに、ありのまま受け入れることです。
すべての人のなかにただ光を見ることです。
ただ神の愛を受け入れ、感じることだけを望み、与えることに感謝することです。
ゆるしの橋
神を、自分自身を、すべての人々を信じることを確かめあいましょう。
自由になりましょう。
制限から解放されましょう。
癒され、満たされた存在になりましょう。
ゆるしの橋をいっしょに渡りましょう。
そして、世界に平和をもたらし、私たち自身の心に平和を抱きつづけましょう。
ジェラルド・G・ジャンポルスキー
スタンフォード大学医学部卒業。国際的に有名な精神医学者である。1975年に「生き方を変えるヒーリング・センター」(Center for Attitudinal Healing)を設立、世界約30か国で130か所以上のセンターやサークルが運営されている。代表作『Love Is Letting Go of Fear』(邦題『愛と怖れ』ヴォイス刊)は全米で100万部を突破、セラピストである妻のダイアン・シリンシオーネとともに世界中で講演活動などを行う