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「気楽なさとり方 般若心経の巻」宝彩有菜

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宝彩有菜

 

さとりとは無欲になることです。

欲がどこにあるかわかれば、欲を取り除くことができます。

そこで気分をチェックすると欲がみえてきます。

さとるための第一歩は、欲を見つけることです。

自分の気分をチェックすれば、欲に気づくことができるのです。

 

「精神的な欲」と「肉体的な欲」

欲には、「肉体的な欲」と「精神的な欲」があります。

「肉体的な欲」は、生命を維持していこうとする欲なので、無視したり、我慢してはいけません。

もう一つの「精神的な欲」は、怒り、心配、後悔、不平、不満、嫉妬などです。

精神的な欲が満たされていないから悪い気分になります。

精神的に気分が悪くなる瞬間を見てみると、気分の悪くなる直前に、必ず何か物事を解釈しています。

解釈とは、「頭」が思考していることです。

思考とは、そのことに集中して考えていることです。

つまりそのことに執着していることです。

従って、その執着を外すとさとれるのです。

その時すべては「空」になります。

これが「色即是空」の「空」です。

「空」になる訓練をすればさとれます。

 

無欲になる三つの方法

「空」が説かれている「般若心経」は、「般若波羅蜜多」の教えのエッセンスが書いてあるお経です。

「般若波羅蜜多」とは「智恵の完成」です。

 

さとる方法は、大まかに分けて三通りあります。

  1. 「愛」
  2. 「笑い」
  3. 「智恵」

「愛」は、そのグループに「感謝」、「大肯定」、「明け渡し」、などの仲間を従えています。

どれも極めれば「愛」と同じようにさとれます。

「笑い」も、心から笑えばすぐにさとれます。

外から見たやり方は簡単ですが、その内面の説明は簡単ではありません。

自分という思考のセンターを上から見ると笑えます。

深刻さがすべてなくなります。

「智恵」は、思考が上手にできるようになった「頭」をさらに成長させ「智恵の完成」という地点までもって行こうというものです。

「自分」を中心に思考するのも自由、しないのも自由になります。

つまり、さとれます。

 

般若波羅蜜多とは智恵の完成

「般若波羅蜜多」とは、「智恵の完成」という意味です。

智恵が完成したらさとれるということです。

智恵とは、色々なものを認識、比較、理解、判断することです。

ひと言で言えば、「頭」がものを考えることです。

思考です。

しかし、智恵を完成させればさとれるということは、逆に言えば、智恵は未完成だということです。

 

智恵の完成とは執着を手放すこと

思考自体に良い悪いはありません。

しかし、思考が同じ所から抜けられなくなると執着になります。

執着とは、物事にこだわっていることです。

そのことばかりを考えていて、「頭」の切り替えができない状態です。

嫉妬や怒りや後悔や恨みも、また、心配や不満など何かにこだわっている。

つまり執着しているから起こっています。

つまり、どんな悪い感情もみな執着するから起こっています。

執着を手放すと、どんな堂々巡りからでもすぐに抜けることができます。

そして、『空』も体験できます。

 

「空」は体験できる

「空」とは、心にどんな凸凹も無い状態です。

すべてを映し出している状態です。

その鏡を見ようとしてもあまりにもきれいなので、鏡も見えません。

自分の心が鏡のように平らになった時に「空」を体験できます。

宇宙が全部、ありのままに自分の中にあります。

鏡のようになった自分は見ようにも見えません。

自分はいなくなります。

あるのは、無限の宇宙を同化している、溶けている感覚です。

すばらしい体験です。

 

宇宙がただあるがままに映っているだけ

心が鏡のようにピカピカになったら、「空」を体験できます。

鏡にはすべてが映っているが、鏡の中には何も無い状態です。

どんな判断や、どんな基準もありません。

宇宙が、ただあるがままに映っているだけです。

どんな過去もどんな未来もありません。

ただ、今あるものがあるがままに映っているだけです。

過去や未来がないので、生れるとか滅ぶとかもありません。

基準がないから、汚いとか、奇麗だとかもありません。

時間がないから、ものが増えるとか減るとかもありません。

分かる分からないもないので、見える見えないもありません。

苦しみもなければ、苦しみがないということもありません。

 

 

気楽なさとり方 般若心経の巻

宝彩 有菜 日本教文社 1999-06
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by ヨメレバ

宝彩有菜
http://www.hosai.net/
広島県生まれ。大阪大学経済学部卒業。瞑想家、エッセイスト。宝彩瞑想システム研究所所長をつとめ、日常でできる瞑想法を実践、指導し十余年になる。また、自身の瞑想体験から、深い人間心理の洞察に基づいて書かれた作品には定評がある。
主な著書に『「悩み」を「幸せ」に変えちゃう本』(PHP研究所)、『「考えすぎない」練習帳』(王様文庫)、『気楽なさとり方』
(日本教文社)、『始めよう。瞑想』(光文社知恵の森文庫)他多数。

 

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