「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」エックハルト・トール

LINEで送る
Pocket

 

エックハルト・トール

 

「さとり」とは、聖人君子のみが達することのできる境地ではありません。

「大いなる存在とひとつであること」、そして「この状態を保つこと」、こそが「さとり」なのです。

 

「大いなる存在」は、本質的に「あなた自身」であると同時に、「あなたよりもはるかに偉大な存在」なのです。

「大いなる存在」とは、唯一の「不滅の生命(いのち)」です。

「大いなる存在が、自分とともにある」という感覚を保ちつづけることが、「さとり」なのです。

 

「さとり」とは、「すべてはひとつであり、完全である」という境地にいることです。

それゆえに、「すべてとつながっていること」なのです。

 

意識を「いま」に集中させる

意識のすべてを「いま、この瞬間」に向けてみましょう。

わたしたちの苦しみのほとんどは、実は、自分でつくっているものなのです。

 

苦しみの度合いは、自分がどれくらい「いま、この瞬間」に、抵抗しているかに比例しています。

思考は、過去、未来という時間の概念なしには、機能できないからです。

 

時間の概念を捨てるには、「いま、この瞬間」以外は存在しないという事実を、心の奥からさとることです。

「いま、この瞬間」にフォーカスし、人生の真ん中に据えるのです。

「いま、この瞬間」を受けいれると、どんな出来事にも動じない「心の平安」が得られます。

「いま、この瞬間」が運んできたものを、まるで自分であらかじめ選択したかのように、すべて受けいれるのです。

どんな時でも、「いま、この瞬間」と協力するのです。

これが、人生を根底から奇跡的に変化させる魔法です。

 

すべては「あるがまま」

挫折、喪失、病気、苦痛などが、最終的には自分にとって「もっとも偉大な教師」であったと語る人は数え切れません。

一見ネガティブなものは、執着から手放させ、かわりに人間としての深み、謙虚さ、思いやる心を教えてくれるものです。

人間を、より人間らしくする栄養のようなものです。

 

一般にネガティブと称される出来事には、深遠なレッスンが含まれているものです。

出来事は、どれもみんな、ポジティブでもネガティブでもありません。

すべては「あるがまま」です。

 

すべてをあるがままに受けいれて生きるなら、人生には「良いこと」も「悪いこと」も、存在しなくなります。

これこそが「心の平安」を保てる唯一の生き方なのです。

 

手放すこと

「執着をやめること」「手放すこと」は、それに身を任せるというシンプルでありながらとても奥の深い「知恵」なのです。

人生の流れを実感できる場所は、「いま、この瞬間」しかありません。

わたしたちの中にある「大いなる存在」には、「手放すこと」をしなければ、つながることはできません。

「大いなる存在」は、時間のない「いま」に永遠に存在する、わたしたちの生命です。

 

「人生の状況」が我慢できないものなら、まず、「手放すこと」をしましょう。

「手放すこと」をすると、すべての生命の源である「大いなる存在」につながることができるからです。

 

 

さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる

エックハルト・トール,Eckhart Tolle,あさり みちこ,飯田 史彦 徳間書店 2002-06
売り上げランキング : 2416

by ヨメレバ

エックハルト・トール Eckhart Tolle
http://www.eckharttolle.com/home/
ドイツ生まれ。13歳までをドイツで過ごす。ロンドン大学卒業後、ケンブリッジ大学研究員および指導教官となる。29歳の時、その後の人生を180度転換させるほどの劇的な霊的体験をする。以降数年間はこの時の体験を理解し、深め、知識として統合するための研究に費やし、魂探求の道を歩みはじめる。ここ10年間はカウンセラー、指導者として活躍。現在は世界各地で講演活動も精力的におこなっている。『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』を通じて彼の教えは世界中に広まりつつある。1996年よりバンクーバー(カナダ)在住

 

 

LINEで送る
Pocket

2 個のコメント

    • Julia on 2013年9月27日 at 10:14 AM
    • 返信

    この本を数年前に読んで 目からうろこ・・というか ものすごく腑に落ちた感じがしたのを覚えています
    「悟る」ということが 何かものすごいことのようで、瞑想を何時間も何年も続けた末に、あるいは厳しい修行をした末にやっと手にするものだとばかり思っていた私は、ただ自分自身であることを認めるというだけで、、それこそが宇宙とひとつになることであり、悟る、という表現なんだ・・と それから何年もかけてようやくわかってきました。

    今、自分自身を愛し、目の前の状況のあるがままを受け入れ、見つめ 楽しむ余裕ができたのは この本と出合ったからだと信じています。
    そしてもちろん、ここに至るまでの長い道のり・・・いつも心のより所にしていた私にとっての精神世界のガイド役は
     「精神世界の叡智」というメルマガです^^

    1. Juliaさま
      私もこの本を最初読んだときは、とても衝撃でした。
      難行苦行は必要ないんだと!
      自分を100%受け入れ、ありのままの自分でいればいい。。。
      「いま、この瞬間」にいればいい。
      とても感動したことを憶えています。
      改めて読み返してみると、また違った解釈ができて、新鮮な感じがしました。

      >私にとっての精神世界のガイド役は「精神世界の叡智」というメルマガです^^
      ありがとうございます。
      とても嬉しいですね。励みになります。

      コメントありがとうございました。

Julia へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスは公開されません