愛と癒し ― ジャンポルスキーの「生き方を変える癒しの12の原則」

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ジェラルド・G・ジャンポルスキー

 

怖れにとらわれず、愛と安らぎに満たされた人生を歩む生き方があります。

そのような生き方をするためには、外の世界と闘う必要はありません。

ただ、自分で自分を癒せばいいだけです。

精神的な過程なので、その作業を「生き方を変える癒し」と呼んでいます。

私たちの精神は何も欠けるところのない完全なものです。

自分に備わる可能性は、すぐそばにあったのです。

幸せを妨げるものは、自分で設けた障害物なのです。

 

愛はただひとつの真実

愛は、いかなる制約ももたず、どんな場合にもすべてを受け入れ、すべてを与えます。

愛はただひとつの真実ですので、永遠に不変です。

ただ外へ向かって豊かに広がっていくだけです。

おのずから自然に、波のようにして広まっていくのです。

私たち一人ひとりの内にある光を認める愛は、誰をも責めず、完全に受け入れます。

そこには怖れは片鱗もありません。

このような愛こそが、「生き方を変える癒し」の基盤なのです。

 

愛こそが問題を解決する答え

生き方を変える癒しの基本にあるのは、私たちを苦しめるものは、ほかの人たちでも、外的な状況でもないという考え方です。

過去から引きずって自分を苦しめるネガティブな意識と怖れを手放すことなのです。

また、生き方を変える癒しは、間違ったとらえ方を正し、やすらぎを遠ざけている内なる障害物を取り除くお手伝いをします。

それを果たすためには、目指すものは心のやすらぎであることを自覚し、自分のかかわることすべてについて『許し』を基本に据えることです。

生き方を変える癒しは、怖れを手放せば、あとに残るのは愛だけであり、この愛こそが人生で遭遇するあらゆる問題を解決する答えであることを確信します。

愛はただそれだけが、そこにあるもののすべてなのです。

 

愛を伝える

「生き方を変える癒し」の12の基本原則は、怖れを遠ざけ、愛へ向かわせてくれる精神的な指針です。

愛以外のあらゆる意識を手放すことを学ぶことです。

自分を切り離された存在と考え、他者を自分を攻撃する存在としてとらえる誤ったものの見方を改めること、人との関係を解釈し、分析し、評価しようとする欲求を捨て去るということです。

怖れと罪悪感を手放し、自分自身を含めて、接する人たちすべてを、純粋で無実な存在として受け止める選択をすることを意味します。

生き方を変える癒しが行われるのは、愛、ただそれだけを伝えることを心に決めたときなのです。

 

私たちは愛そのもの

 愛 ただそれだけを伝えよう

 私たちは愛そのものなのだから

(奇跡の学習コース)

 

私たちの本質は愛です。

そしてどれほど苦しい状況に際しても、ただ愛を与え、やすらぎを伝えて、決して自分を守るための攻撃をしてはならないのです。

生き方を変える癒しのすべてを包括する、最も大切な原則です。

 

自分自身を癒す

私たちの心は、ひとつに結ばれています。

自分の内に安らぎを得ることができれば、それはほかの人たちにも広がっていきます。

愛は、ばらばらに切り離されているように見える外的な条件には妨げられないことから、あらゆる癒しは、内なる自分の癒しです。

誰かの心に与えるというのは、自分自身に与えることと同じです。

私たちはひとつであることを語りかける愛の声は、どんなときにもそこにあります。

愛は私たちのただひとつの自然な姿、私たちの宿命なのです。

 

私たちの本質

私たちの本質は、肉体を超えるスピリチュアルな存在であることが信じられるようになってくれば、人生のあらゆる様相ががらりと変わってきます。

他者の中にある「光」「魂の核心」を見ることで、肉体にとらわれた自分自身の意識も解放され、自分の中にも同じ光があることが分るのです。

この心の深い変化は、ほかの人たちと創造主とに私たちを結びつけ、全体の一部であるという感覚をもたらしてくれます。

それが、心と魂と精神の部分で行われる真の癒しです。

無条件の愛があるところには、肉体の衰えにはとらわれず、身体の状態とは無関係に浮き立つような喜びと安らかさがあります。

生き方を変える癒しが焦点をあてるのは、外的な状態の治療ではなく、内面の癒しなのです。

 

生き方を変える癒しの12の原則

生き方を変える癒しの12の原則とは

1.私たちの本質は愛

2.健康とは、心に安らぎがあること

3.与えることは、受ける取ることと同じ

4.過去も未来も、手放すことができる

5.存在しているのは、今このときだけ

6.人を愛し、自分を愛するためには、裁くのをやめて、許すこと

7.私たちはあら探しの名人でなく、愛を見出す人になることができる

8.外の世界で何が起ころうと、心の安らぎは得ることができる

9.私たちは互いの教師であり、生徒である

10.私たちは自分を断片としてではなく、全体としてひとつのいのちととらえることができる

11.愛は不滅なので、死を恐ろしいものと考える必要はない

12.自分を含めてあらゆる人を、愛を差し伸べるか、助けを求めているかのどちらかととらえることができる

 

許す道を選ぶ

この世界を、自分の身体を、接する人たちすべてを、許す道を選び取りましょう。

神の愛に満たされた真実の世界に生き、自らの内なる光を燦然と輝かせて周りを照らす道を選びましょう。

怖れや罪悪感、苦いだけの期待、不満や困惑、すべてを手放すことでもたらされる喜びを、味わおうではありませんか。

穏やかに心を鎮めて、神の存在と今ここにある無尽蔵の限りない愛を、感じ取ろうではありませんか。

ほんの一瞬、じっと静かに立ち止まり、神に身を委ねて、もとの愛の源へ連れ戻してもらいましょう。

幸せと、生きることの目的をしっかりとつかみとりましょう。

自分が何者で、どこからきて、今どこにいるのかという太古の記憶が魂の奥底から蘇り、この世界での苦痛のすべてが消えてなくなるように。

 

 


愛と癒し―ジャンポルスキーの「生き方を変える癒しの12の原則」

 

ジェラルド・G・ジャンポルスキー博士
ジェラルド・G・ジャンポルスキー博士
http://www.jerryjampolsky.com/
スタンフォード大学医学部卒。純真な子供の心を保ち続ける精神医学者。今では世界30カ国以上に広がった生き方を変える癒しのセンターを最初に設立し、精神医学、保健、事業ならびに教育の分野で広く国際的に名前を知られる。『愛と怖れ』や『ゆるすということ――もう、過去にはとらわれない』などのベストセラーをはじめ、著書多数。精神療法医で著述家でもある妻のダイアン・シリンシォーネと共に50カ国を超える国々で講演活動などを行ってきた。北カリフォルニアとハワイに暮らす。

 

 

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